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- ヒメカモメ(Hydrocoloeus minutus)について
ヒメカモメ(Hydrocoloeus minutus)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Hydrocoloeus minutus (Pallas, 1776)
基本情報
- 分布
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旧北区分布型。ユーラシア大陸のヨーロッパ北部、西シベリア平原、バイカル湖東部に点々と不連続に繁殖し、冬はイギリスから地中海地域、日本海地域、北アメリカ大陸東部にかけての沿岸と広範囲に渡ってすごす。
広範囲に広がる割には日本に現れることはまれで、迷鳥としてごく少数が渡来するだけである。
北海道落石岬、東京湾、伊豆諸島三宅島、沖縄本島などに記録がある。
参考文献
最終更新日:2020-07-21 キノボリトカゲ
形態
- 成鳥の形質
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カモメ類の中では最小。夏羽は頭が黒く、頸・胸・腹・尾は白い。背と翼上面は灰色で翼の後縁は白い。
翼下面は暗灰色。嘴は暗赤色、足は赤色。冬羽は頭頂が白く灰黒色斑があり、嘴は黒色。
参考文献
最終更新日:2020-09-02 キノボリトカゲ
生態
- 特徴的な行動
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繁殖期は5~7月、コロニーへ集まって繁殖し、2~50番の小コロニーが多い。多分一夫一妻である。
巣は、地上の窪みにつくるものは草片の内張りをし、湿地につくるものは浮葉の上に草を積み上げ、いずれも雌雄でつくる。
1巣卵数は2~3個で、ときとしてほかの巣に産卵する(Dement‘ev et al. 1969)。
両親が抱卵し、雛は23~24日ぐらいで孵化し、早成性の半離巣性で、両親に養育されて21~24日ぐらいで巣立つ(Cramp & Simmons, 1983)。
参考文献
最終更新日:2020-07-21 キノボリトカゲ