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オオズグロカモメ(Ichthyaetus ichthyaetus)の分類 カモメ科(Laridae)
オオズグロカモメ(Ichthyaetus ichthyaetus)の概要 Ichthyaetus

オオズグロカモメ(Ichthyaetus ichthyaetus)

【 学名 】
Ichthyaetus ichthyaetus (Pallas, 1773)

基本情報

大きさ・重さ


・全長:60~72 cm
・翼開張:155~170 cm

参考文献

最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ

分布

旧北区分布型。ユーラシア大陸中央部の低緯度地方の黒海、カスピ海、アラル海、バルハシ海湖、バイカル湖、モンゴルにかけて点々と限られた地域で繁殖し、冬は紅海からペルシャ湾、インド洋にかけての沿岸に渡って過ごす。

日本は渡りのコースから離れており、迷鳥として少数が現れるだけで、大阪、福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島、沖縄などの各府県に記録があり、九州の福岡県博多湾、佐賀県、熊本県にかけての有明海に比較的よく渡来する。

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分類学的位置付け

チドリ目 カモメ科

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形態

成鳥の形質

夏羽は頸より上が黒い。眼の上下に三日月形の白斑がある。

頸・胸・腹・尾は白く、背と翼上面は灰色で初列風切は白く先端に黒斑がある。

嘴は黄色で、先端に黒色帯があり最先端は赤色。足は黄緑色。冬羽は頭がゴマ塩状。

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最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

若鳥は褐色で淡黄色斑があり、尾は白色で黒色帯がある。成長羽となるのは4年めの冬から。

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最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ

生態

生息環境

越冬地は海岸地域、繁殖地は温帯の乾燥したステップや半沙漠ステップ地帯の大きい湖沼や河川で、とくに小さい島に営巣する。

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最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ

食性

主として魚、小哺乳類、昆虫を食べ、湖沼から発生する昆虫の群飛を求めて旅する(Cramp & Simmons, 1983)。

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特徴的な行動

2~5羽ぐらいの小群でいることが多い。繁殖期は5~7月、70~3000番のコロニーに集まり、多分一夫一妻で繁殖する。

巣は開けた地上に窪みをつくり、植物片で内張りをして雌雄でつくる。

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最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ

その他生態

1巣卵数は2~3個、両親が抱卵し、半晩成性で半離巣性の雛は26日ぐらいで孵化する(Cramp & Simmons, 1983)。

両親が給餌する。コロニーでは20~50番ぐらいが塊になり、巣は密集しており、巣間は中心部では 15~40 cmである(Cramp & Simmons, 1983)。

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関連情報

その他

「ボン条約」附属書Ⅱ掲載種

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種・分類一覧