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シベリアムクドリ(Agropsar sturninus)の分類 ムクドリ科(Sturnidae)
シベリアムクドリ(Agropsar sturninus)の概要 コムクドリ属(Agropsar)

シベリアムクドリ(Agropsar sturninus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Agropsar sturninus (Pallas, 1776)

基本情報

大きさ・重さ


・全長:約 18 cm

参考文献

最終更新日:2020-09-30 キノボリトカゲ

分布

旧北区。シベリア、モンゴル、中国東北部、アムール、ウスリーで繁殖し、冬は中国南部からインドシナ半島、マレー半島に渡る。

日本にはまれな旅鳥として渡来する。朝鮮半島では普通に繁殖しているが、ほかの迷行ムクドリ類に比べて観察例は少ない。

石川県舳倉島、小笠原諸島、石垣島、山形県で観察されているが、とりわけ舳倉島での観察例が多い。

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最終更新日:2020-09-30 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

スズメ目 ムクドリ科

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最終更新日:2020-09-30 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

【雄成鳥】
(冬羽)額より後頸までは灰色で後頭には紫黒色の大斑がある。背・肩・腰および最長の上尾筒は光沢ある紫黒色。

上尾筒は淡橙黄褐色。尾は緑色光沢がある深黒色。ただし最外側のもののみ外弁淡褐色である。

翼の風切は暗黒色で、初列風切の外弁には狭い黄褐色の縁があり、内弁は広く帯褐白色でまた先端は金緑色の光沢がある。

次列風切の外弁は金緑色、内弁の基半部は白色。ただし外側のものの外弁の基部には淡褐色斑がある。

三列風切は金緑色で先端にクリーム色の小斑がある。小雨覆は暗紫黒色。中雨覆の外部に顕われている部分は黄白色。

初列および大雨覆は金緑色。肩羽の外半部はクリーム色、内半部は光沢ある紫黒色。眼先と囲眼部は汚白色。耳羽は灰色。

腮と喉の上部とは帯褐灰色で喉の下部より次第に胸の淡灰色に移り行き、腹は汚白色で次第に下尾筒の淡褐色に移り行く。

頭上より後頸までの羽毛は長くて裂け、やや毛状を呈する。汚は角尾であるが、わずがに凹形。

(夏羽)
春季換羽しないが、羽毛の摩耗は著しくない。ただ黄褐色部のみが色あせて淡くなる。

【雌成鳥】
全体の斑紋は雄に似ているが、後頭・背および肩は紫黒色ではなく暗褐色を呈し、上尾筒は汚藁褐色である。

翼の光沢は金緑色でなく銅色で、肩羽の外半部はクリーム色に非ずして汚白色である。

下面はほとんど雄と同様であるが、下尾筒の色は雄ほど冴えない。頭・頸の羽毛は雄より短い。

嘴はやや短く基部のみ少し平たい。色は黒色で下嘴基部のみ白く、脚は灰褐色。虹彩は褐色。

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最終更新日:2020-09-30 キノボリトカゲ

卵の形質

卵の色は濃い青色で光沢がある。

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生態

生息環境

繁殖期は主に森林・河岸などにおり、市街地近くには稀であるという。

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食性

主として疎林や農耕地の地上で昆虫を採餌。

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特徴的な行動

産卵は6月、洞や建物のすき間で繁殖し、5~7卵産む。

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その他生態

繁殖地へは5月末に到着する。雛の巣立ち後は家族連れで過ごすが、7月末には群れをなして南へ向かう。

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種・分類一覧