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カラムクドリ(Sturnia sinensis)の分類 ムクドリ科(Sturnidae)
カラムクドリ(Sturnia sinensis)の概要 カラムクドリ属(Sturnia)

カラムクドリ(Sturnia sinensis)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Sturnia sinensis (Gmelin, 1788)

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:18~21 mm
・翼長:95~108 mm
・跗蹠:24~27 mm
・尾長:53~61 mm
・卵:長径 24~27.4 mm × 短径 17.5~18.8 mm

参考文献

  • 清棲幸保 1955 カラムクドリ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 34-35.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

分布

旧北区。中国大陸南部で繁殖し、冬は台湾、フィリピン、インドシナ半島で越冬する。

日本ではまれな冬鳥または旅鳥で、沖縄県南部、宮古島、石垣島などでときどき観察される。

本州では、東京、茨城、千葉、埼玉、神奈川の各県でもまれに記録されている。季節的には9月から翌年の4月ごろに観察される例が多い。

参考文献

  • 中村雅彦 1995 カラムクドリ, 中村登流、中村雅彦(著) 原色日本野鳥生態図鑑:陸鳥編. 保育社. 29.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

スズメ目 ムクドリ科

参考文献

  • 吉井正 2005 カラムクドリ, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 140.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

【雄夏羽】
頭部は灰白色で、顔はわずかに褐色を帯びている。

背は灰色でわずかに褐色を帯び、胸は淡灰色、腰・上尾筒は灰白色、腹・脇・下尾筒は白色で、ときには頭上がクリーム色を帯びているものや腰、上尾筒、腹などが褐色を帯びているものもある。

風切羽は黒色で緑色の金属光沢がある。雨覆羽は白色である。尾は黒色で、先端にはクリーム色の幅の広い縁がある。

嘴色は灰色、基部は青色。虹彩は青白色、脚色は青色。

【雄冬羽】
夏羽に酷似しているが、背は灰色である。

【雌】
体の上面は雄より色が濃い。体の下面は淡灰色、嘴・腹・下尾筒は汚白色である。

風切羽と大雨覆は暗黒色でブロンズ様の金属光沢があり、中雨覆は白色、小雨覆は灰色である。

尾は暗黒色でブロンズ様の金属光沢がある。

参考文献

  • 清棲幸保 1955 カラムクドリ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 34-35.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

【雛】
初毛は薄黒。

【幼鳥】
雌成鳥に似るが頭は褐色を帯び、風切羽と尾は光沢がない暗褐色である。

肩羽と雨覆はすべて灰色。下面は淡灰色で胸のみ少し濃い。この羽衣のとき、嘴は黄褐色。脚は暗角色。虹彩は黒色。

参考文献

  • 山階芳麿 1980 カラムクドリ, 山階芳麿(著) 日本の鳥類と其生態Ⅰ. 出版科学総合研究所. 66-68.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

卵の形質

卵は淡青緑色で斑紋を欠く。

参考文献

  • 清棲幸保 1955 カラムクドリ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 34-35.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

生態

生息環境

夏季繁殖地では村落、市街地などの人家附近に生活し、庭園、公園および付近の農耕地、果樹園などで採食する。

冬季は夏季と同様な環境および平地の雑木林や農耕地などに生活する。

参考文献

  • 清棲幸保 1955 カラムクドリ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 34-35.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

特徴的な行動

繁殖期には雌雄で生活し、春季の渡来期に番となり、繫殖を終えると群棲するのが常で、ときには夥しい数で群れることもある。

主として樹上生活をし、樹梢をあちこちと枝うつりしつつ餌を漁るのが常であるが、ときには地上に降りて両脚を交互にして歩みつつ忙し気に餌を探し求めることもある。

比較的警戒心が少なく庭や軒先近くで平気で餌を漁る。飛翔そのほかの動作はコムクドリに酷似する。

参考文献

  • 清棲幸保 1955 カラムクドリ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 34-35.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

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