- 解説一覧
- カワラヒワ(Chloris sinica)について
カワラヒワ(Chloris sinica)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Chloris sinica (Linnaeus, 1766)
基本情報
- 大きさ・重さ
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全長:14.5~16 cm
翼開長:24 cm
参考文献
- 叶内拓哉 2013 カワラヒワ, 叶内拓哉、安部直哉、上田秀雄(著) 日本の野鳥. 山と渓谷社. pp. 602-603.
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 分布
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旧北区。中国、ウスリー・アムール川流域、モンゴル、朝鮮半島、日本などに分布する。
日本では北海道から九州までの全域に分布する。主に留鳥として年中生息するが、北海道や雪の多い地方では夏鳥で、冬は温暖な地方に移動する。冬は千島方面より別亜種のオオカワラヒワ( C.s.kawarahiba )が冬鳥として渡来する。
参考文献
- 中村雅彦 1995 カワラヒワ, 中村登流、中村雅彦(著) 原色日本野鳥生態図鑑:陸鳥編. 保育社. p. 12.
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 亜種・品種
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日本では亜種カワラヒワ(コカワラヒワ)C.s.minor が九州以北で繁殖し、北のものは冬季、暖地へ移動する。亜種オオカワラヒワ C.s.kawarahiba は冬鳥として全国に渡来する。亜種オガサワラカワラヒワ C.s.kittlitzi は留鳥として小笠原諸島に分布する。
参考文献
- 2014 日本の鳥550 山野の鳥 - 書籍全体, 五百澤日丸、山形則男(著) 日本の鳥550 山野の鳥. 文一総合出版. .
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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スズメ目 アトリ科
参考文献
- 叶内拓哉 2013 カワラヒワ, 叶内拓哉、安部直哉、上田秀雄(著) 日本の野鳥. 山と渓谷社. pp. 602-603.
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
形態
- 成鳥の形質
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亜種カワラヒワでは、成鳥雄は頭部が緑色がかった灰色で、上部は灰茶褐色。風切は黒く、基部は黄色で目立つ。成鳥雌は雄に比べて全体に灰色味がある。
参考文献
- 叶内拓哉 2013 カワラヒワ, 叶内拓哉、安部直哉、上田秀雄(著) 日本の野鳥. 山と渓谷社. pp. 602-603.
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
生態
- 生息環境
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平地から低山の草地・林縁・農耕地・市街地の公園や庭。
参考文献
- 2014 日本の鳥550 山野の鳥 - 書籍全体, 五百澤日丸、山形則男(著) 日本の鳥550 山野の鳥. 文一総合出版. .
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 食性
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四季を通して、キク科、イネ科、タデ科、マメ科などの植物の種子だけを食べる。
雛にも種子だけを与え、親は種子の皮を胚乳を嗉嚢に貯えたあと雛に給餌する。雛は餌を嗉嚢に貯えて少しずつ消化するため、昆虫食のスズメ目の鳥類に比べて育雛期の給餌回数は少ない。
参考文献
- 中村雅彦 1995 カワラヒワ, 中村登流、中村雅彦(著) 原色日本野鳥生態図鑑:陸鳥編. 保育社. p. 12.
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 鳴き声
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ふだんは「チュウーン」「キリキリキリ」と鳴く。繁殖期には「キュキュキュ」「キリリリリリ」「チュチュチュチュ」「ツイツイツイ」という声を交えて盛んに鳴く。また、鳴きながらチョウのように翼をヒラヒラさせてディスプレイ飛行をする。雄は「ビーン」ともさえずる。
参考文献
- 叶内拓哉 2013 カワラヒワ, 叶内拓哉、安部直哉、上田秀雄(著) 日本の野鳥. 山と渓谷社. pp. 602-603.
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン