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- ミシシッピニオイガメ(Sternotherus carinatus)について

ミシシッピニオイガメ(Sternotherus carinatus)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Sternotherus carinatus (Gray, 1856)
基本情報
- 大きさ・重さ
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・成体全長:11~14 cm
・甲長:10~13 cm前後(最大 15 cm)
参考文献
- 海老沼剛 2012 ミシシッピニオイガメ, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 49.
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ミシシッピニオイガメ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 46.
- 大谷勉 2018 ミシシッピニオイガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 144.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
- 分布
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アメリカ東部から南部、カナダ南東部に分布し、池や湖、河川に生息する。
参考文献
- 海老沼剛 2012 ミシシッピニオイガメ, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 49.
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ミシシッピニオイガメ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 46.
- 大谷勉 2018 ミシシッピニオイガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 144.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
形態
- 成体の形質
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頭部に走る2本の明るい縞と、顎の下の2つの突起で、近縁のトウブドロガメ(Kinosternon subrubrum)と区別できる。吻端は尖り、甲のキールはあまり発達しない。背甲は茶緑色ないし黒色をしている。四肢はよく発達し、日光浴のために傾いた木にも登ることができる。水棲傾向が高いため、日光浴も陸上ではなく浅瀬で行うことが多い。ただし飼育下では他種同様、陸上で日光浴もする。
参考文献
- 海老沼剛 2005 ミシシッピニオイガメ, 海老沼剛(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド:水棲ガメ①アメリカ大陸のミズガメ. 誠文堂新光社. 95.
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ミシシッピニオイガメ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 46.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
- 似ている種 (間違えやすい種)
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ヒメニオイガメ(Kinosternon minor)
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ミシシッピニオイガメ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 46.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
生態
- 生息環境
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最も広域に分布するニオイガメで、河川や湖、沼地、湿地、池などに生息する。水底が泥質、植物の堆積物で水深が浅い場所であれば、多様な水域に生息する。
参考文献
- 海老沼剛 2012 ミシシッピニオイガメ, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 49.
- 大谷勉 2018 ミシシッピニオイガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 144.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
- 食性
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魚類、水生昆虫、貝類、甲殻類などを食べる。
参考文献
- 海老沼剛 2005 ミシシッピニオイガメ, 海老沼剛(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド:水棲ガメ①アメリカ大陸のミズガメ. 誠文堂新光社. 95.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
- 活動時間帯
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夜行性で、日が暮れ始める頃から活動を開始する。
参考文献
- 海老沼剛 2012 ミシシッピニオイガメ, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 49.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
- 産卵
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生息域が広く、産卵期は地域により異なる。
1回の産卵数は1~15個、年間産卵回数は2~4回に及ぶ。孵化日数は80日前後である。
参考文献
- 大谷勉 2018 ミシシッピニオイガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 144.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
- その他生態
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驚いたり身の危険を感じると、刺激性のある臭いを分泌することから、Stinkpot Turtle とも呼ばれる。獣臭いような独特の匂いを出す。この臭いは薄めると麝香臭のようになり、ニオイガメ属の英名 Musk-turtle もここからきている。この行動は、飼育環境に慣れた個体などではあまりやらなくなる。
参考文献
- 海老沼剛 2005 ミシシッピニオイガメ, 海老沼剛(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド:水棲ガメ①アメリカ大陸のミズガメ. 誠文堂新光社. 95.
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ミシシッピニオイガメ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 46.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
関連情報
- その他
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性格は温和で、複数個体の同居飼育は可能。幼体は皮膚炎を起こしやすいため、水質の悪化を防ぐことが必要である。
国内にも、野生個体・繁殖個体共に輸入されてくる。小型で丈夫なため、ほかのニオイガメ同様、ペットとして適している。野生保護個体などは多量に輸入されるため、扱いが粗雑でひどく傷ついていることも多い。そのような個体は体力も落ちていることが多く、感染症などで死亡しやすいため注意する。ただし、指や尾など末端部の多少の傷などはすぐに治るため、あまり気にする必要はない。
参考文献
- 海老沼剛 2005 ミシシッピニオイガメ, 海老沼剛(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド:水棲ガメ①アメリカ大陸のミズガメ. 誠文堂新光社. 95.
- 大谷勉 2018 ミシシッピニオイガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 144.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン