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ニホンアマガエル(Hyla japonica)の分類 Hylidae
ニホンアマガエル(Hyla japonica)の概要 Hyla

ニホンアマガエル(Hyla japonica)

【 学名 】
Hyla japonica Günther, 1859

基本情報

大きさ・重さ

・体長:雄 22~39 ㎜ 雌 26~45 ㎜
・幼生全長:約 50 ㎜
・変態終了時体長:約 14~17 ㎜

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最終更新日:2020-06-10 キノボリトカゲ

分布

九州、四国、本州、北海道、大隅諸島、対馬、壱岐、佐渡など。

国外では済州島、朝鮮半島、ロシアのバイカル湖~沿海州にかけてのサハリン、中国北部、モンゴル。

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最終更新日:2020-06-10 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

無尾目 アマガエル科 アマガエル属

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形態

成体の形質

体色を変える能力が著しいが、背面は緑色または黄褐色で、暗緑色または黒褐色の不規則な斑紋を備えていることが多い。

これらの斑紋は、背面の基色が灰褐色を呈しているときに明瞭であるのを原則とするが、斑紋のまったく現れない個体もあり、その粗密の程度にもさまざまな段階がある。

四肢の斑紋は、前膊部、大腿部および頚部で、それぞれ2本づつの横帯を形成していることが多い。

頭部の側面には、黒色の縦条がつねに存在する。

この縦条は、眼の前方では外鼻孔と眼の前端とを結び、後方では眼の後端から鼓膜の背縁を経て後走し、ゆるく下方に曲がって前肢基部の背方に達している。

上下両顎の周縁には黒っぽい小斑の並んでいることが多く、下目瞼にも黒斑のあることが多い。

腹面は一様に黄白色または白色、頭部は短くて長さよりも幅の方がやや大きく、側縁はゆるい弧をえがき、にぶくとがった吻端に終わっている。

吻は厚くて、背面の中央部がわずかに凹み、外鼻孔部は吻の背側にあってその位置が吻端に接近している。

眼鼻線は明瞭でその下側が凹み、眼はなかり大きくてよく突出している。

左右の上眼瞼の間隔は、上眼瞼の幅にほぼ等しいかあるいは後者よりも多少大きい。

鼓膜は円形で明瞭、その直径は眼径の半分にほぼ等しいかあるいはそれよりも多少大きく、眼と鼓膜との間隔より明らかに大きい。

鋤骨歯板は卵形でそれぞれ2個ぐらいの歯をそなえ、後端が左右の内鼻孔の後端を結んだ線よりもやや後方に達している。

雄の咽頭部には大きい外声嚢があるが、対にはなっていない。

背面の皮膚はおおむね平滑であるが、胴部の側方や上眼瞼などにはにぶい顆粒のあることが多く、腹面は(とくに胸部より後方では)かなり大形の一様な顆粒で密に覆われている。

上眼瞼の後端から後下方へ走って前肢基部の背方へ達する。軽く弯曲した皮膚のひだは明瞭。

四肢はよく発達し、前肢の全長が体長の3分の2に等しいかあるいはそれよりもやや大きく、肛門から内蹠隆起までの長さが体長よりも明らかに大きい。

指間には基部に痕跡的なみずかきがあり、第1指が最短で、第3指が最長、第4指は第2指よりも長い。

第2~4指の吸盤は第1指のものより明らかに大きくて、その直径が鼓膜の直径にほぼ等しい。

後肢はかなり長くて、大腿部と頚部との長さの和が眼の後端から肛門までの距離にほぼ等しいかあるいはそれよりも大きく、体軸と直角に伸ばして膝関節を折り曲げると左右の脛跗関節が接し合う。

内蹠隆起は長楕円形でつねに明瞭、外蹠隆起は認められないか、あっても痕跡的。

吸盤は第3~5指のものが第1~2趾のものより大きいが、前肢の吸盤に比べると多少とも小型。

みずかきはよく発達し、第4趾で吸盤に達しているが、切れ込みはかなり深い。

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卵の形質

卵は透明な寒天質に包まれ、卵数は250~800個。

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似ている種 (間違えやすい種)

シュレーゲルアオガエル、モリアオガエル

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生態

生息環境

低地から山地の比較的開けた水辺やその周辺に生息。

冬眠時期は11~3月だが、地域によりずれがある。落葉下や浅い土中、樹洞などの陸上で冬眠する。

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食性

主に日中活動し、飛翔昆虫を含む地表性無脊椎動物を捕食するが、夜間街灯などの明かりに集まり、灯下にくる飛翔昆虫も捕食する。

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ライフサイクル

繁殖期は3~7月だが、地域により多少ずれる。

繁殖期の水温は 10~23 ℃で、水田や湿地・水溜まり・池などの浅い止水域で行い、雄は夜間水辺周辺で鳴き雌を待つ。

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特徴的な行動

産卵は水面付近で数回に分け卵塊として放出する。

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その他生態

体表の皮膚から毒性物質が分泌され、目に入ると重度の結膜炎などを引き起こすことがあり、触れた手で目を擦る行為は止め、接触後は必ず手洗いを実行する。

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種・分類一覧