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- クロサンショウウオ(Hynobius nigrescens)について
クロサンショウウオ(Hynobius nigrescens)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
【環境省】現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
- 【 学名 】
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Hynobius nigrescens Stejneger, 1907
基本情報
形態
- 成体の形質
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比較的大形の種で、体の背面は暗褐色または青味を帯びた黒褐色、個体によって褐色の斑点を散布しているものもある。
腹面は灰色か暗黄褐色で、微細な褐色の点を密布していることが多い。
頭部は卵形で大きい眼をそなえ、幅よりも長さの方が少し大きい。
鼻孔の位置は吻端に近く、耳腺は扁平で、その上縁を区切る溝線もあまり深くはない。
鋤口蓋歯列は原則としてU字形であるが、個体によってはV字形のこともある。
胴は比較的短くて、背面に11本(12本のものもある)、腹面に10本(11本のものもあり、稀には9本しかないこともある)の肋条をそなえている。
4肢は目立って長く、体側に沿って伸長すると2肋条分ほど重なり合う。後肢は5趾性で、第5趾はよく発達している。
尾は胴よりも明らかに長くて著しく側扁し、先端が多少とがっている。
参考文献
最終更新日:2020-06-10 キノボリトカゲ
生態
- 生息環境
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海岸近くの平地から標高 2500 mの高山までの森林内やその中の湿地に広く生息する。
非繁殖期は産卵場所を中心に広く分散し、日中は比較的湿潤な林床の石や落葉下、腐葉土の中、倒木の下などに潜む。
参考文献
最終更新日:2020-06-10 キノボリトカゲ
- 食性
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成体はクモや小型の多足類(ヤスデなど)、昆虫類、甲殻類、ミミズなどを捕食している。
幼生は動物性プランクトンや小型の水生昆虫、甲殻類、軟体動物、カエルの幼生などや同種の幼生も捕食。
参考文献
最終更新日:2020-06-10 キノボリトカゲ
- 産卵
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繁殖期はその生息地によりかなり異なる。北陸地方の低地では2~3月、北関東では4~5月、北アルプスでは6~7月である。
産卵場所は森林内の沢や細流などの澱みや、池沼、森林に隣接した池沼、沢の澱みでも行われる。
繁殖は夜間に行われ、水中に垂れ下がった枝先や水中の枯れ枝などに、雌がつかまり、尾を振って雄を呼ぶ。
雄は産卵と同時に卵や雌を抱え込み、受精させる。1匹の雌と卵嚢にボール状になるほど多数の雄が集まることもある。
産卵後、卵嚢は水を吸い楕円球状に拡張し、白濁するが、地域や場所によって透明になる場合もある。
1卵嚢内の卵は40~140個だが、高地ほど卵数は少ない。
参考文献
最終更新日:2020-06-10 キノボリトカゲ