ガボンアダー(Bitis gabonica)の解説トップに戻る
ガボンアダー(Bitis gabonica)の分類 Viperidae
ガボンアダー(Bitis gabonica)の概要 Bitis

ガボンアダー(Bitis gabonica)

【 学名 】
Bitis gabonica Duméril, Bibron & Duméril, 1854

基本情報

大きさ・重さ

全長:90~1.2 m 最大 2.0 m 

参考文献

  • 山田和久 2005 ガボンアダ―, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 109.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

分布

タンザニアから北へウガンダ、スーダン南部、西へザンビア、ザイール、ジンバブエ、アンゴラ、南へモザンビーク、南アフリカ東端まで分布している。

参考文献

  • 山田和久 2005 ガボンアダー, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 109.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

学名の解説

分類学上最初に記載されたのは、アフリカのガボンで発見された個体で、これが俗名と学名の由来となっている。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ガボンアダ―, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 128₋129.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

亜種・品種

・B. g. gabonica
アフリカ大陸中央部に生息し、眼の下の太いアイラインが二本の中央部に生息する個体。

・B. g. rhinoceros
アフリカ大陸西部に生息し、眼の下のアイラインが一本で吻端に角状の突起が発達している個体。

参考文献

  • 山田和久 2005 ガボンアダ―, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 109.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

分類学的位置付け

クサリヘビ科 クサリヘビ亜科(Viperinae)アフリカアダー属(Bitis)

参考文献

  • 山田和久 2005 ガボンアダ―, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 109.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

形態

成体の形質

堂々たる体の大きさ、特に胴体の太さと三角形をした頭部の幅の広さである。頭頂は例外なく薄い色をしており、吻端には1対の角状の突起が上を向いている。また、灰色、淡黄褐色、紫色による柔らかな色調の幾何学模様も独特である。

青みの強い個体、赤みの強い個体もおり、非常に美しく海外ではその手のマニアに絶大な人気を誇る。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ガボンアダ―, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 128₋129.
  • 鳥羽通久 1996 ガボンアダ―, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 134.
  • 山田和久 2005 ガボンアダ―, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 109.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

生態

生息環境

森林の周辺部、森林開拓地に生息する。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ガボンアダ―, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 128₋129.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

食性

主に齧歯類を食べるが、鳥類やヒキガエルも捕食する。

参考文献

  • 鳥羽通久 1996 ガボンアダ―, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 134.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

産卵

胎生であり、最高60頭の幼体を産む。

参考文献

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

特徴的な行動

危険を感じると、胴を一回り以上も膨らませることができる。また、息を吐き出して低い噴気音を大きな音で発する。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ガボンアダ―, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 128₋129.
  • 鳥羽通久 1996 ガボンアダ―, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 134.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

その他生態

毒牙の長さは 5 cmで、世界最長ともいわれるほど長く、ときに獲物を貫通してしまうほどである。両眼の後方下部に毒腺があるため、頭部の幅が広い。毒腺は極めて大きく、大量の毒液を生産、貯蔵している。

森林環境に紛れ込む能力は非常に優れている。落ち葉の上に横たわっていると、色とりどりの万華鏡のような斑紋が体の輪郭を分断し、頭部の模様が眼を隠す。このようにカムフラージュが巧みで、定着性の生活を送り、個体同士がまばらに生息しているため、なかなか姿を見られない。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ガボンアダ―, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 128₋129.
  • 鳥羽通久 1996 ガボンアダ―, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 134.
  • 山田和久 2005 ガボンアダ―, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 109.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

関連情報

飼育方法

飼育は容易で餌付きも良いが、夏場の高温と蒸れに非常に弱いため、通気性の高いケージで温度があがりすぎないように注意する。
また消化能力は低いため、大型個体でも餌は大きいサイズのものを一匹よりも、小さいサイズのものを数匹与えるようにしたい。

輸入直後の個体にはシェルターを必ず設置する。現地のリストには本種がS、M、Lなどとサイズ分けされており、Mサイズでも既に 1.2 mクラスの一般成人男性のふくらはぎほどの太さがある。Lサイズは滅多に捕獲されないが、その大きさと太さは想像を絶する。

参考文献

  • 山田和久 2005 ガボンアダ―, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 109.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

その他

毒素:出血毒
毒性:毒量が多く大型個体に噛まれれば危険である。

参考文献

  • 山田和久 2005 ガボンアダ―, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 109.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

種・分類一覧