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カミツキガメ(Chelydra serpentina)の分類 Chelydridae
カミツキガメ(Chelydra serpentina)の概要 Chelydra

カミツキガメ(Chelydra serpentina)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Chelydra serpentina (Linnaeus, 1758)

基本情報

大きさ・重さ

・甲長:雌雄 40 ㎝前後、最大約 50 ㎝

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最終更新日:2020-06-11 キノボリトカゲ

分布

移入種。北米東部から南米北部まで分布し、日本にはペットとして移入されたものが野生化し、各地で捕獲されている。

本州、九州、四国、沖縄県などで多数保護。千葉県印旛沼水系、東京都内の複数の公園の人工池周辺では繁殖を確認。

原産地はカナダ南部、アメリカ合衆国(西部、フロリダ半島をのぞく)。

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分類学的位置付け

カメ目 カミツキガメ科 カミツキガメ属

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人間との関係

漁具を破損したり、漁獲物を食害することも考えられる。

人が水中で危害を受けることは少ないが、陸に上げられた個体は攻撃的で、大型個体に咬まれたり引っかかれたりすると、大怪我をすることがある。

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最終更新日:2020-06-11 キノボリトカゲ

形態

成体の形質

背甲の中央部とその左右に比較的目立つキールがある。

そのキールは若個体では各助甲板の独立した瘤状に近く、成鳥に伴い連続する形状になっていく。

縁甲板の後縁部も幼体では比較的顕著な鋸歯状だが成長とともにうすれ、不明瞭になる個体もいる。

腹甲は小さく十字型に近く、頭はほかのカメ類同様に甲羅の中におさまる(よく混同するワニガメの頭部は甲羅におさまらない)。

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卵の形質

卵は白色のほぼ球状で大きさは径 28 ㎜前後。卵殻は弾力のある皮革状。

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生態

生息環境

半水生。比較的大きな湖沼や河川の中・下流域の、流れの穏やかな水域で水底が砂泥質の流木や水生植物が多い場所を好む。

湿地や池沼などや汽水域の塩分濃度の濃い場所にも生息できる。

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食性

肉食傾向が強く、主に魚類、両生類、小型のカメ類、甲殻類、貝類、水生昆虫などを捕食する。

そのほか、さまざまな動物の死骸も食べ、藻類、水草、陸生植物の果実などの植物質も食べる。

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ライフサイクル

交尾は春から秋にかけて行い、産卵は5月中旬から6月中旬だが、生息地域によっては多少ずれる。

産卵回数は1~2回。1回の産卵数は20~40個。孵化日数は約2~3か月。

産卵が遅くに行われたものは、地中で孵化し地表に出るのは翌年の春になる。

冬期の冬眠は水底の堆積物内で行うが、低温に強く、地域によっては冬眠は行わない。

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活動時間帯

主に夜行性だが雨天時や低温期では日中に活動することもある。

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特徴的な行動

水中から出すと前肢を後方に突っ張り、一気に前方に口を開けた状態で飛び掛かるように攻撃する気の荒さから、危険動物として取り扱われているが、水中では踏みつけたり、頭の前に手を出したり、水から出さない限りは咬みついてはこず、異変を感じると自ら逃げる。

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関連情報

外来種としての影響

カミツキガメは1960年代から、アメリカ合衆国から日本国内にペットとして輸入されており、近年は孵化後間もない幼体が大量に輸入され、安価に販売されている。

頑健で飼育も容易だが、大型で成長するにつれ攻撃的になるため、飽きられたり、持て余されたりして、野外へ遺棄されることも少なくない。

カミツキガメ科は「動物の愛護及び管理に関する法律」で、「人の生命、身体又は財産に害を与えるおそれのある動物」の指定をうけているが、具体的な規制は都道府県などに委ねられており、自治体によって対応はさまざまである。

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その他

2000年12月より動物保護管理法が一部改正され、ワニガメ、カミツキガメなどを飼うには居住地の地方自治体に申請しなければならないことになった。

特定外来生物でもあるので、飼育・販売・譲渡・移動・輸入・放逐などは許可を受けていないものを除き禁止されている。

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最終更新日:2020-06-11 キノボリトカゲ

種・分類一覧