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- エリマキトカゲ(Chlamydosaurus kingii)について

エリマキトカゲ(Chlamydosaurus kingii)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Chlamydosaurus kingii Gray, 1825
基本情報
- 大きさ・重さ
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成体全長:60~90 cm
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 エリマキトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 75.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 分布
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オーストラリア北部、およびニューギニア南部に分布し、サバンナ内の疎林に生息する。
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 エリマキトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 75.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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アガマ科
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 エリマキトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 75.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
形態
- 成体の形質
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成体全長は 60~90 cmであり、その約3分の2を尾長が占める。首の周りに、舌骨で傘状に支えられたエリマキ状の皮膚飾りがあり、外敵に出会うとこれを広げて脅す。色彩にある程度の地域変異性がみられる。
参考文献
- 松本通範 1996 エリマキトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 36.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 幼生の形質
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首の周りに舌骨で傘状に支えられたエリマキ状の皮膚飾りは幼体では小さく、成長に従って大きくなる。
参考文献
- 松本通範 1996 エリマキトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 36.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
生態
- 生息環境
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森林棲であり樹上棲である。エリマキトカゲは90%以上の時間を樹上で過ごす。じっとしたり、眠ったりしていると、その姿は背景の樹皮と見分けがつきにくい。アリや虫を探すときはとても敏捷な動きを見せる。
参考文献
- 小菅正夫 2017 エリマキトカゲ, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 325.
- 松本通範 1996 エリマキトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 36.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 食性
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主にアリ、シロアリ、セミ、毛虫といった昆虫類を食べる。
参考文献
- 小菅正夫 2017 エリマキトカゲ, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 325.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 天敵
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ヘビ、トカゲ、ワシ、野生化したネコ、フクロウなどである。
参考文献
- 小菅正夫 2017 エリマキトカゲ, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 325.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 生殖行動
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飼育下では通常10~11月に交尾をする。
参考文献
- 松本通範 1996 エリマキトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 36.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 産卵
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交尾後、雌は柔らかい地面に穴を掘って巣を作り、5~20個の殻の柔らかい卵を産む。産卵後はその場を去り、母親らしい世話はしない。
卵は約10週間で孵化する。生まれた子どもの性別がどちらになるかは、温度に左右される部分がある。29~35℃の環境で孵化した場合は、雄と雌の両方が生まれるが、温度がその範囲より高いか低いかすると、雄しか生まれない。
子どもは自分で土の中を掘り進んで、地上に出てくる。すでに完全なえりまきが備わっており、すぐにディスプレイを見せられる。
参考文献
- 小菅正夫 2017 エリマキトカゲ, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 325.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 特徴的な行動
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非常に特異なトカゲで、危険を感じると突然首のまわりの大きなパラソルを広げ、同時に体を起こして口を大きく開ける。体色は橙色、褐色、ないし暗色で、エリマキ状の皮膚飾りに鮮やかな斑点が現れることもある。樹上性で、危険を感じると木の上に逃れることが多いが、体を起こして後脚で立ち上がり、逃走することもある。
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 エリマキトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 75.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- その他生態
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防御以外の目的でもえりまきは使われる。雄は縄張りへの侵入者を見つけると、えりまきを広げて追い払おうとする。繁殖期には広げたえりまきで自分の力を示して、ライバルをひるませる。雌雄共に、交尾相手の気を引くためにも広げたえりまきを使う。また体温調節にも役立っており、あるときには日差しを避けるため、あるときには太陽の熱を吸収するため、あるときには体の熱を逃がすために利用される。
参考文献
- 小菅正夫 2017 エリマキトカゲ, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 325.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン