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- ジムグリ(Euprepiophis conspicillata)について
ジムグリ(Euprepiophis conspicillata)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Euprepiophis conspicillata (Boie, 1826)
基本情報
- 分布
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北海道、本州、四国、九州のほか国後島、壱岐島、隠岐島、伊豆大島、屋久島、種子島などに分布。
山地であれば耕作地や、やや開けた場所にも見られるが、主に森林に生息する。
参考文献
最終更新日:2020-06-11 キノボリトカゲ
形態
- 成体の形質
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背面は淡黄褐色または緑色がかった淡褐色で小さい黒斑を散布し、個体によっては、側方7~8列の体鱗の前半部が、とくに胴の前部で黒く縁どられていることもある。
頭部の背面には4本の黒条がある。すなわち、吻端板と鼻間板との間を横切り鼻孔を通って第1上唇板の後部に達するもの、前額板の後縁部を横切り、眼を通って、最後から2枚目の上唇板の後腹角に達するもの、額板の中央部から後方両側に分かれて頭頂板を斜断し、後側頭板の背縁を通って口角の後方に達するもの、および、左右の頭頂板間の縫合線の後部に始まって背中線上を5~6鱗分後走するものである。
これらの黒条は中断していることがあり、また、最後の2つが頭頂板の上でつながり合っていることもある。
上唇は黄褐色で、眼の直下の2枚の上唇板の縫合部は黒い。下唇も前方の下唇板の縫合部が普通は黒く、少なくとも背面の黒条に対応する部分の下唇板の後縁部は黒い。
腹面は赤褐色または淡赤褐色で、それぞれの腹板にはほぼその全長に及ぶ1対または1個の四角い黒斑があり、場所によっては腹板の外角部にも小さい黒斑がある。
四角い斑紋の位置は不規則であるが、ほぼ2列になっていることが多い。
また、それぞれの尾下板の後外角に小さい黒斑があり、個体によっては、中央の縫合線上にも小さい黒半の存在することがある。
若い個体では、背面が美しい赤褐色で多数の黒斑(または黒い横帯)があり、その周縁が黄色い。
また、腹面の両側に黒斑列があり、尾下板にも四角い黒斑がある。
頭部は長くて比較的細く、吻は幅が広い。
吻端はゆるい弧を描き、吻端から頭頂板の後端までの長さは両眼の間隔の2倍よりも明らかに大きい。
鼻孔は吻の側面にあり、前鼻板の後縁部に開いている。
後鼻板は前鼻板よりも大形。眼は比較的小形で、その長径が眼と鼻孔との間隔よりも小さい。
鼻間板は横位で側方へ広がり、前額板は鼻間板よりも明らかに大きくて後外角が眼上板の前端に接している。
額板は幅の広い楯形で、前端の幅が広くて後端はとがり、普通は幅よりも少し長いが、ときには幅と長さとのほぼ等しい個体もある。
額板の長さと吻端から額板前端までの長さとはほぼ等しい。
眼上板は比較的小形、頭頂部は大きくて幅が広く、その長さが前額板との長さの和よりも明らかに小さい。
左右の頭頂板の間の縫合線の長さは、額板の長さにほぼ等しいかあるいはやや小さい程度。
頬板は非常に小さくて比較的長い。眼前板も小形で1枚しかなく、上端が背面に廻っていない。眼前下板がない。眼後板は2枚あってどちらも小形。
側頭板は原則として前列1枚、後列2枚で、前列の1枚は長くて前端が眼後板の下板に接しているが、稀には前列に2枚ある個体もある。
上唇板は原則として7枚(ときには8枚、例外的には6枚)、正常には第3~4両上唇板が眼に接し、最後の2枚は大きい。
下唇板は9~10枚あって、最初の4枚が前咽頭板に接し、第5枚目が最大。
左右の第1下唇板は頣板の後側で幅広く接し合い、その間の縫合線の長さは第1下唇板と頣板との縫合線の長さに等しいかあるいは後者よりも大きい。
前咽頭板は後咽頭板よりも少し長く、どちらの対も普通は正中線上で接し合っている。
後咽頭板から第1腹板までの間には、普通3対ぐらいの鱗がある。体鱗は頸部で普通23列、胴の大部分で21列、後部では19列、側方の各3~5列以外の鱗列では個々の体鱗に弱い隆条があるが、ときには隆条のほとんど認められない個体もある。
腹板は210~225枚ぐらいあって、一般ににぶい側稜をそなえているが、稀には側稜がほとんど認められないこともある。
肛板は原則として2分し、尾下板は65~74対ぐらいある。
上顎歯は比較的数が少なくて16本か17本しかなく、後方のものほど大きくなっている。
参考文献
最終更新日:2020-06-11 キノボリトカゲ
生態
- 生息環境
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主に山地の森林内や林緑部に生息し、林緑部に隣接する人家では庭や人家内にも入り込むことがある。
ネズミの多い地域では低地の市街地周辺や河原でも見かける。
比較的低温(約24℃)を好み、気温の高い日中は活動せず、倒木や岩の下の涼しいところに潜み、朝夕の涼しい時間帯に活発に活動する。
そのため、気温の高い夏場は不活発になることが知られ、飼育下でも夏に餌の摂取量が低下する。
参考文献
最終更新日:2020-06-11 キノボリトカゲ