- 解説一覧
- ブラックマンバ(Dendroaspis polylepis)について
基本情報
- 大きさ・重さ
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成体全長:2.2~3.5 m
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ブラックマンバ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 160.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 分布
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東および南アフリカに分布し、これらから大きく離れた西アフリカからも記録がある。サバンナや林地、イバラの低木林に生息する。
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ブラックマンバ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 160.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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有鱗目 ヘビ亜目 コブラ科 マンバ属
参考文献
- Chris Mattison 2013 マンバ属, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 10₋13.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 人間との関係
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マンバ属の毒は非常に危険であり、抗毒血清が利用できるようになった1960年代まで、ブラックマンバによる咬傷患者は、そのほとんどが命を落としていた。現在でも田舎に住む咬傷被害者は、医学的治療が間に合わず死に至る。
マンバ属はすべて神経毒をもつ。神経毒は速やかに作用し、筋肉を麻痺させる。胸や咽頭筋の絞扼感といった症状があり、顔の筋肉が徐々に麻痺する。その結果、例えばまぶたが垂れ下がる。ブラックマンバの場合、毒の生成量は 100~400 mgに達する場合がある。ヒトの致死量はわずか 10~15 mgなので、マンバ属のどの個体も複数のヒトを死に至らしめるに十分な毒をもつことになる。咬まれ方によっては、数分で死の危険にさらされる可能性があり、もし治療を受けなければ、呼吸器不全で死に至る。
参考文献
- Chris Mattison 2013 ブラックマンバ, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 10₋13.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
形態
- 成体の形質
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体色は通常、黒色というよりはやや黄みがかかった銀色ないし褐色で、頭部の側面は明灰色である。唯一黒いのは口の中で、危険を感じると胴を持ち上げ、首を平たくして口を大きくあける。茶色から灰色、オリーブ色までさまざまな体色があるが、黒い体色の個体は存在しない。
参考文献
- クリス・マティソン 2000 ブラックマンバ, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 120.
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ブラックマンバ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 160.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 似ている種 (間違えやすい種)
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ブラックツリースネーク類(Thrasops)、シンリンコブラ(Naja melanoleuca)。
幼体のうちは普通種であるアレチヘビ属(Psammophis)の種と酷似する。
参考文献
- Chris Mattison 2013 マンバ属, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 10₋13.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
生態
- 活動時間帯
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昼行性
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ブラックマンバ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 160.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 生殖行動
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繁殖期になると雄同士が体を絡め合い、相手を地面に組み伏せようとする。これをコンバットダンスと呼ぶ。
参考文献
- クリス・マティソン 2000 ブラックマンバ, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 120.
- Chris Mattison 2013 マンバ属, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 10₋13.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 産卵
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一度に12~17卵を産む。最適な産卵場所としてアリ塚を選ぶこともある。卵は約80日で孵化し、生まれた仔ヘビの全長は 40~60 cm、すでに毒を持っている。
参考文献
- Chris Mattison 2013 マンバ属, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 10₋13.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- その他生態
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アメリカで最も危険とされているヘビで、咬症例は比較的少ないが、咬まれた場合の症状は非常に深刻で、ふつう1時間以内に死に至る。非常に警戒心が強く機敏で、地上と樹上の両方を生活の場としている。
短距離ならば時速 11 kmで移動する。岩のゴロゴロした場所や茂みの中を素早く移動できる。
参考文献
- Chris Mattison 2013 マンバ属, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 10₋13.
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ブラックマンバ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 160.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
関連情報
- その他
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全長 3.5 mにもなるブラックマンバは、アフリカで最も体が長く、最も恐れられているヘビである。脅威を感じると上体を持ち上げるが、大きな個体だと頭が人間と睨み合うような高さまで軽々と上がってしまう。ブラックマンバは特に成長の早いヘビで、1年以内に 1.8 mに達する。
参考文献
- クリス・マティソン 2000 ブラックマンバ, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 120.
- Chris Mattison 2013 マンバ属, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 10₋13.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン