- 解説一覧
- ヒゲミズヘビ(Erpeton tentaculatum)について

ヒゲミズヘビ(Erpeton tentaculatum)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
-
Erpeton tentaculatum Lacépède, 1800
基本情報
- 大きさ・重さ
-
体長:0.7~1.0 m
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ヒゲミズヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 136.
- ヒゲミズヘビ 2005 ヒゲミズヘビ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 104.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 分布
-
東南アジア(タイ、カンボジア、ベトナム)に分布する。
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ヒゲミズヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 136.
- 山田和久 2005 ヒゲミズヘビ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 104.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 和名の解説
-
吻端に2本のヒゲ状の突起があることに由来している。
参考文献
- 山田和久 2005 ヒゲミズヘビ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 104.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 人間との関係
-
ナミヘビ科 ヒゲミズヘビ属(Erpeton)
参考文献
- 山田和久 2005 ヒゲミズヘビ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 104.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
形態
- 成体の形質
-
一対の突起のある角張った頭部をもち、体色は褐色から灰褐色である。体側が縦条になるものと、暗色斑のものと2型ある。
胴体は太く、頭部が小さい。吻端の左右に細かな鱗で覆われたヒゲ状の突起がある。鼻孔は背面に開口し、閉じることが可能である。腹板は小さく、ほとんど自ら出ることはない。体鱗には強いキールがある。
腹面の鱗が小さいため、陸上では著しく動きが弱々しくなる。
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ヒゲミズヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 136.
- 鳥羽通久 1996 ヒゲミズヘビ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 126.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
生態
- 生息環境
-
酸性の淡水中に生息する。
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ヒゲミズヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 136.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 食性
-
突起を用いて魚や小エビをおびき寄せ、獲物が近づくと咬んで毒を注入し、短時間で殺してしまう。
吻端にある2本のヒゲ状突起のうち、1本は水中で振動を察知するための器官であり、これを持つおかげで水中の獲物を確実に捕らえることができる。
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ヒゲミズヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 136.
- 山田和久 2005 ヒゲミズヘビ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 104.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 産卵
-
胎生で、一度に5~13仔を産む。
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ヒゲミズヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 136.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 特徴的な行動
-
捕まえても、咬んだり逃げたりしようとはせず、体を棒のように固くする。この状態で水に浮いていることも多い。
参考文献
- 鳥羽通久 1996 ヒゲミズヘビ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 126.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- その他生態
-
水中に6分間潜ったままでいることができる。乾季は泥に潜って過ごす。
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ヒゲミズヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 136.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
関連情報
- 飼育方法
-
ほかのミズヘビと比べると体が非常に固く、とぐろを上手く巻くことができない。そのため本種を飼育する場合は、体長と同じ幅のケージを用意する。ミズヘビ属の種類よりも、より水深の深い場所に生息するため、飼育する際の水深はやや深めにする。また流木や水草にからまってゆらゆらと漂っているため、飼育ケージには必ず流木を設置するか水草を植えるようにする。
参考文献
- 山田和久 2005 ヒゲミズヘビ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 104.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- 感染症
-
皮膚病には、ほかの種類と比べるとかかりづらい。
参考文献
- 山田和久 2005 ヒゲミズヘビ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 104.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン
- その他
-
後牙類で生命に危険を及ぼさないが、弱毒をもつため、長時間咬まれないように注意する。
参考文献
- 山田和久 2005 ヒゲミズヘビ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 104.
最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン