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リュウキュウヤマガメ(Geoemyda japonica)の分類 Geoemydidae
リュウキュウヤマガメ(Geoemyda japonica)の概要 Geoemyda

リュウキュウヤマガメ(Geoemyda japonica)

準危急種 (EN)

【IUCN】近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

絶滅危惧II類 (VU)

【環境省】絶滅の危険が増大している種

【 学名 】
Geoemyda japonica Fan, 1931

基本情報

大きさ・重さ

・甲長:雄雌約 13 ㎝(最大約 16 ㎝)

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最終更新日:2020-06-10 キノボリトカゲ

分布

日本固有種。沖縄島北部、久米島、渡嘉敷島に分布する。沖縄県山原地方を代表する生き物のひとつといえる。沖縄島中南部の個体は人為的移入。

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最終更新日:2020-06-10 キノボリトカゲ

生息状況

林道開発による交通事故死、ハシブトガラスの異常繁殖により、捕食される個体も増え、毎年急速に個体数が減る傾向にある。

さらにセマルハコガメ、ヤエヤマイシガメのリュウキュウヤマガメの生息地への人為移動による交雑化で種の存在も脅かされているのが現状。

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分類学的位置付け

カメ目 イシガメ科 ヤマガメ属

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最終更新日:2020-06-10 キノボリトカゲ

人間との関係

国指定天然記念物。

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最終更新日:2020-06-10 キノボリトカゲ

形態

成体の形質

背甲は褐色ないし赤褐色で、とくに側縁部には、あまり明瞭でない暗色の部分がある。

隆条は部分的に暗褐色。腹甲は黒色または暗褐色で周縁が黄色い。

縁甲板の腹面周得縁部に黄色。頭部と四肢とは灰褐色ないし暗灰褐色。

眼の下側から後走して頭部に至る明瞭な縦条と、上唇の後部から口角を経て後走する別の縦条とは黄色。

吻、下唇、咽頭部、四肢などにも不規則な黄色の斑点がある。尾の背面は黄色。

吻はかなり側扁しているが比較的短く、吻端から眼の前端までの距離が眼の長径よりも小さい。

吻端は裁断状で、側方から見るとほとんど垂直。上顎の前端は多少ともかぎ状に曲がっている。

背面の皮膚は全体に平滑で、後頭部でも鱗に分かれていない。頭骨側頭部の橋は完全。

背甲は長卵形であまり隆起せず、前縁と後縁とが共に鋸歯状で、とくに後縁部の縁甲板は後外角が鋭く突出している。

背面に3条の隆条があり、背中線上の1条は著しく隆起している。項甲板は比較的大きく、後縁が切れ込んでいる。

椎甲板は幅が広くてほとんど肋甲板に匹敵する。腹甲は前端部を除けばほぼ平坦で、前後両端がえぐれ込み、とくに後端のえぐれは深い。

喉甲板の前外角はやや鋭角。胸甲板と前腹甲板との側縁はかなり長い橋を形成している。肩甲板は比較的短い。

後腹甲板の前縁から肛甲板の後端までの長さは、端の幅よりも少し大きい。

腋下甲板は小さいが常に存在する。鼠蹊甲板は原則として欠除している(稀には痕跡的な鼠蹊甲板の認められることもある)。

前膊部の全面と脛部の下面とは、多少瓦状に重なり合った大形の鱗片でおおわれ、大腿部の後縁と尾の基部とには、軟らかい棘状の鱗をそなえている。

みずかきの発達は悪く、後肢で各趾の半分ぐらいに達するのみ。尾は短く、比較的扁平。

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卵の形質

卵は白色で長楕円形、大きさは約 45~23 ㎜

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生態

生息環境

山地の急斜面を主な生息地とし、斜度 70 °以上の急斜面や垂直に近い下草の生えた崖でも登ることが可能。

陸生種ではあるが高温を好まず、夏季の高温時には沢周辺の涼しい場所に移動することが多く、水浴することもある。

泳ぎは得意ではなく、水底を歩くことが多い。雨天時は沢を避け、嶺に移動することが多い。

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食性

雑食性でミミズ、カタツムリ、昆虫、小動物などを捕食するが、木の実や植物の芽なども食べる。

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活動時間帯

主に昼行性で、日の出、日没前後に活発に活動し、雨天時は日中でも道路上へ出て餌を採食する個体も多く、夜間活動することもある。

冬期は嶺付近の斜面の穴や岩下、樹洞、シダ類のプッシュなどに入り越冬するが、気温 10 ℃以上では冬期でも活動する個体もいる。

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発音(鳴き声)

ハシブトガラス

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生殖行動

自然下での繁殖行動は不明な点が多く、飼育下では雄は8月上旬から交尾行動に入り、冬期から4月にかけて交尾する。

雄の交尾行動は荒く、執拗に雌を追いかけ、上にまたがり、雌の首や頭に咬みつき行動を行う。

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産卵

産卵は5~8月で7月がピーク。1回の産卵数は1~4個。産卵回数は1シーズンに1~4回ほど。

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