- 解説一覧
- セイブシシバナヘビ(Heterodon nasicus)について

セイブシシバナヘビ(Heterodon nasicus)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
-
Heterodon nasicus Baird & Girard, 1852
基本情報
- 大きさ・重さ
-
全長:40~80 cm 最大雄 66 cm 雌 154 cm
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 セイブシシバナヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 138.
- 山田和久 2005 セイブシシバナヘビ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 45.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
- 分布
-
カナダ南部、北アメリカ中部、メキシコ北東部に分布し、砂地や草原地帯に生息する。
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 セイブシシバナヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 138.
- 山田和久 2005 セイブシシバナヘビ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 45.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
- 人間との関係
-
ナミヘビ科 シシバナヘビ属
参考文献
- 山田和久 2005 セイブシシバナヘビ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 45.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
形態
- 成体の形質
-
北アメリカに生息するほかの多くのヘビとの違いは、吻部が上を向く点である。本種は、穴を掘りやすいように吻部が反りあがっている。
体はずんぐりしており、非常に太く短い体つきである。頭部の幅も広くずんぐりしており、両目を横切るように横縞が走る。この横縞が頭部の輪郭をぼやかすため、捕食者に発見されにくい。
地色は灰色で、背面に褐色ないし灰色の四角い斑紋が数列並ぶ。腹面の大きな黒色斑は、同属の他種にはない。鱗の一枚一枚が尖っており、穴を掘る際にしっかりとした支えになる。
参考文献
- クリス・マティソン 2000 セイブシシバナヘビ, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 94₋95.
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 セイブシシバナヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 138.
- 山田和久 2005 セイブシシバナヘビ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 45.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
- 似ている種 (間違えやすい種)
-
トウブシシバナヘビ(Heterodon platyrhinos)、ナンブシシバナヘビ(H.simus)
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 セイブシシバナヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 138.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
生態
- 食性
-
ファジーマウスやホッパーマウス、両生類(特にヒキガエル)、トカゲ、小型鳥類などを食す。
参考文献
- クリス・マティソン 2000 セイブシシバナヘビ, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 94₋95.
- 山田和久 2005 セイブシシバナヘビ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 45.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
- 活動時間帯
-
主に昼間に活動している。
参考文献
- クリス・マティソン 2000 セイブシシバナヘビ, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 94₋95.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
- 産卵
-
一度に4~23卵を産む。産卵のおよそ2か月後に孵化する。すぐに脱皮して餌を探す。獲物はカエルやヒキガエルの幼体、トカゲである。
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 セイブシシバナヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 138.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
- 特徴的な行動
-
本種は興奮すると噴気音を出して威嚇し、頚部を平らにしてコブラのようになる。さらに興奮して追いつめられると、裏返しにひっくり返り、口を開けて擬死のポーズをとる。ただし飼育下では、滅多にこのポーズはとらない。
移動は、芋虫のようにもぞもぞと地面を這って進む。
威嚇してくるが性格はおとなしい。
参考文献
- 山田和久 2005 セイブシシバナヘビ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 45.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
- その他生態
-
穴を掘るのが巧みで、地中に隠れている獲物を見つけると、手当たり次第にほじくり出す。どのシシバナヘビも、小型哺乳類よりヒキガエルを好む。ヒキガエルは、頭部や背中のいぼ状の毒腺から毒液を分泌するが、シシバナヘビはこの毒に免疫を持っているらしい。ヒキガエルは体を膨らませ抵抗するため、シシバナヘビは飲み込むために口をいっぱいに開かなくてはならない。
参考文献
- クリス・マティソン 2000 セイブシシバナヘビ, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 94₋95.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン
関連情報
- その他
-
人間に危害を及ぼすことは絶対にないが、痛みを伴う程度の弱い毒素の唾液を持つため、長時間噛みつかれないよう注意する。
参考文献
- クリス・マティソン 2000 セイブシシバナヘビ, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 94₋95.
- 山田和久 2005 セイブシシバナヘビ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 45.
最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン