- 解説一覧
- インドコブラ(Naja naja)について

基本情報
- 大きさ・重さ
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全長:1.2~1.7 m
体重:2~3 kg
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 インドコブラ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 166.
最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン
- 分布
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ヒマラヤ南部からスリランカに分布する。
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 インドコブラ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 166.
最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン
- 保全の取り組み
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本種はインドのヘビ使いが用いることで有名で、仏教徒やヒンドゥ教徒に崇敬されている。
野生のものは絶滅の危機に瀕しており、インドでは保護されている。
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 インドコブラ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 166.
最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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有鱗目 ヘビ亜目 コブラ科
参考文献
- Chris Mattison 2013 インドコブラ, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 22₋25.
最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン
- 人間との関係
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インドコブラは、世界でもっとも人口密度の高い地域の1つに分布し、人々と隣り合わせで暮らしている。これは、インドコブラがあらゆる環境に適応したためである。おそらく、もともと森林性のヘビ類だが、農園、公園、倉庫や民家のような建造物にも生息する。こういった人々の生活環境にはネズミ類が豊富なため、インドコブラもまた集まる。場所によっては、仏教徒やヒンドゥー教徒によって崇拝され、平和に過ごしている。
参考文献
- Chris Mattison 2013 インドコブラ, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 22₋25.
最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン
形態
- 成体の形質
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フードは、外側へ広がる細長い肋骨と、伸びる皮膚で形成される。はじめの3つの椎骨(第一頸椎、第二頸椎、第三頸椎)には肋骨がないが、それに続く27番目までの椎骨には、フードを形作る肋骨がある。これらは、他の肋骨より長く、湾曲しない。9番目あるいは10番目の肋骨がもっとも長く、それ以降は徐々に短くなる。
休息状態のとき、フード部分の肋骨は後ろ向きに折りたたまれており、ほとんど目立たない。フードを広げるときは、折りたたまれた肋骨を背骨と直角になるまで引き上げる。
皮膚は肋骨とゆるく結合しているだけなので、運動の邪魔にはならない。しかし、フードを伸ばしたとき、皮膚は引っ張られて鱗の間にある模様が現れる。そして全体の形は浅いスプーン形となる。
変異もかなり大きいが、ほとんどの個体はフードの背面に特徴的な「眼鏡」模様をもつ。体色はしばしば一様に褐色であるが、ネパール産のものは漆黒色で模様がはっきりとせず、またスリランカ産のものは褐色の地にクリーム色の小斑をもち、眼鏡模様が二重になっている。
参考文献
- Chris Mattison 2013 インドコブラ, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 22₋25.
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 インドコブラ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 166.
最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン
- 似ている種 (間違えやすい種)
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タイコブラ(Naja kaouehia)、トランスカスピコブラ(N.oxiana)
参考文献
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 インドコブラ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 166.
最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン
生態
- 生息環境
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丘陵地や低地の森林、水田、民家周辺に生息する。多様であり、森林、開けた草地、荒地、公園など人里に引きつけられることもある。
参考文献
- 小菅正夫 2017 インドコブラ, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 264.
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 インドコブラ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 166.
最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン
- 食性
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カエル類、ヒキガエル類、ネズミ類、鳥類を捕食する。
餌の好き嫌いがないため、特に都市部周辺では、ネズミ類が彼らの餌の大半を占める。
参考文献
- Chris Mattison 2013 インドコブラ, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 22₋25.
最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン
- 活動時間帯
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普通は昼行性だが、特に人里近くでは日没後も行動する。
参考文献
- Chris Mattison 2013 インドコブラ, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 166.
最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン
- 産卵
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雌は木の洞や齧歯類の巣穴、シロアリの塚などに12~20個の卵を産み、孵化まで守る。
参考文献
- 小菅正夫 2017 インドコブラ, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 264.
最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン
- その他生態
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毒を飛ばすことはないが、咬症状の危険性は高い。
インドコブラは、巣作りをする鳥類やその卵を探すため、木にも登ることがある。また、積極的に水に入り、海へ泳ぎ出ることすらある。
生まれたばかりの子どもも、「頭巾」を広げて、毒牙による攻撃が出来る。
参考文献
- Chris Mattison 2013 インドコブラ, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 22₋25.
- 小菅正夫 2017 インドコブラ, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 264.
- マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 インドコブラ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 166.
最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン