- 解説一覧
- ナガレフウライボラ(Crenimugil heterocheilos)について

ナガレフウライボラ(Crenimugil heterocheilos)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
【環境省】IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
- 【 学名 】
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Crenimugil heterocheilos (Bleeker, 1855)
基本情報
- 大きさ・重さ
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全長:50 cm
参考文献
- 瀬能宏 1989 ナガレフウライボラ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 464.
最終更新日:2021-03-02 ハリリセンボン
- 分布
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沖縄県八重山諸島の仲間川や浦内川などに分布する。
国外では、インドネシアやフィリピンなど西太平洋の島々から知られている。
参考文献
- 瀬能宏 1989 ナガレフウライボラ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 464.
最終更新日:2021-03-02 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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ボラ科 フウライボラ属
参考文献
- 瀬能宏 1989 ナガレフウライボラ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 464.
最終更新日:2021-03-02 ハリリセンボン
形態
- 成魚の形質
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上唇が著しく厚くなり、その下縁にヤスリのような角質の隆起や突起があること、胸鰭基底の上端に暗青色の斑紋のあることが特徴である。
参考文献
- 瀬能宏 1989 ナガレフウライボラ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 464.
最終更新日:2021-03-02 ハリリセンボン
生態
- 生息環境
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比較的大きな河川の純淡水域に生息し、大きな岩がある淵で数尾の群れをなしている。
河川では全長 5 cmくらいのものから成魚までが見られるが、稚魚期のものはこれまで採集されていない。
参考文献
- 瀬能宏 1989 ナガレフウライボラ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 464.
最終更新日:2021-03-02 ハリリセンボン
- 食性
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岩の表面の付着珪藻を上唇の隆起や突起で削り取って食べるため、全長 40 cmくらいの個体では幅 27 mm、長さ 180 mmくらいの大きなはみあとをつけることがある。はみあとはたいてい大きな岩の平らな面についており、ちょうど汚れたところにテープを貼ってはがしたような形をしている。
参考文献
- 瀬能宏 1989 ナガレフウライボラ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 464.
最終更新日:2021-03-02 ハリリセンボン
- その他生態
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一生の大部分を河川の純淡水域で過ごす。
降河回遊または両側回遊的生活史を持つものと推定される。
八重山諸島では本種のほかに、アンピンボラやボラ、まれにコボラも純淡水域まで侵入しているが、夏の水温の高いときだけであり、継続的に淡水域で生活することはない。
参考文献
- 瀬能宏 1989 ナガレフウライボラ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 464.
最終更新日:2021-03-02 ハリリセンボン
関連情報
- 漁獲方法
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地元では刺網で漁獲する。
参考文献
- 瀬能宏 1989 ナガレフウライボラ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 464.
最終更新日:2021-03-02 ハリリセンボン
- 味や食感
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刺身や唐揚げにして食べることもあるらしいが、量的にも少なく特に美味というわけでもないため、ほとんど利用されない。
参考文献
- 瀬能宏 1989 ナガレフウライボラ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 464.
最終更新日:2021-03-02 ハリリセンボン