- 解説一覧
- オヒョウ(Hippoglossus stenolepis)について

オヒョウ(Hippoglossus stenolepis)
- 【 学名 】
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Hippoglossus stenolepis Schmidt, 1904
基本情報
- 大きさ・重さ
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体長:2.7 m(通常 1 m)
参考文献
- 柳下直己 2018 オヒョウ(オヒョウ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 458.
最終更新日:2021-03-05 ハリリセンボン
- 分布
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北海道全沿岸、オホーツク海、ベーリング海、アラスカ湾~カリフォルニア半島北部に分布する。
参考文献
- 柳下直己 2018 オヒョウ(オヒョウ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 458.
最終更新日:2021-03-05 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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カレイ目 カレイ科 オヒョウ属
参考文献
- 柳下直己 2018 オヒョウ(オヒョウ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 458.
最終更新日:2021-03-05 ハリリセンボン
形態
- 成魚の形質
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口は大きく、両顎歯は有眼側・無眼側ともよく発達する。側線は胸鰭上方で湾曲する。
尾柄は細長く、尾鰭後縁は湾入する。
有眼側は淡褐色で乳白色の小斑点と暗褐色の不定形斑紋が散在し、無眼側は無色である。
参考文献
- 柳下直己 2018 オヒョウ(オヒョウ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 458.
最終更新日:2021-03-05 ハリリセンボン
生態
- 生息環境
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水深 1100 mまで(400 m以浅に多い)の砂泥底に生息する。
参考文献
- 柳下直己 2018 オヒョウ(オヒョウ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 458.
最終更新日:2021-03-05 ハリリセンボン
- 食性
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魚類、貝類、カニ類などを食べる。
参考文献
- 柳下直己 2018 オヒョウ(オヒョウ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 458.
最終更新日:2021-03-05 ハリリセンボン
- ライフサイクル
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雌は12歳、雄は7~8歳で半数が成熟する。
雌は雄よりも成長が早く、寿命が長い。
ベーリング海から体長 2.7 mで体重 220 kgの33歳雌の記録がある。雄は体長 1.4 mになる。最高齢は、雌42歳、雄27歳である。
参考文献
- 柳下直己 2018 オヒョウ(オヒョウ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 458.
最終更新日:2021-03-05 ハリリセンボン
- 産卵
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産卵場は主にアラスカ湾やベーリング海である。産卵期はアラスカ湾やベーリング海では11~2月、北海道襟裳岬以東の太平洋や択捉島周辺では10月下旬~2月上旬である。
参考文献
- 柳下直己 2018 オヒョウ(オヒョウ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 458.
最終更新日:2021-03-05 ハリリセンボン
- その他生態
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夏に水深 30~300 mの沿岸域で餌をとり、冬に水深 200 m以深の大陸棚縁辺部に移動して産卵する。
移動距離は長く、標識放流では 3700 km以上離れた地点で再捕された記録がある。
参考文献
- 柳下直己 2018 オヒョウ(オヒョウ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 458.
最終更新日:2021-03-05 ハリリセンボン
関連情報
- 味や食感
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白身で脂質が少なく洋風料理に向き、新鮮なものは刺身やすし種として美味である。
肝臓はビタミンAが多く、肝油として利用されている。日本近海では少ないため、アメリカなどから冷凍で輸入される。
参考文献
- 柳下直己 2018 オヒョウ(オヒョウ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 458.
最終更新日:2021-03-05 ハリリセンボン