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Dichotomyctere nigroviridisの分類 フグ科(Tetraodontidae)
Dichotomyctere nigroviridisの概要 Dichotomyctere

Dichotomyctere nigroviridis

【 学名 】
Dichotomyctere nigroviridis (Marion de Procé, 1822)

基本情報

大きさ・重さ

成魚全長:自然下では 15 ㎝程、飼育下では 10 ㎝程

参考文献

  • 2009 ザ・フグ - 書籍全体, 新川章(著) ザ・フグ. 誠文堂新光社. .

最終更新日:2020-08-22 ひろりこん

分布

タイ、カンボジア、ミャンマー、ベトナム、中国、マレーシア

参考文献

  • 2009 ザ・フグ - 書籍全体, 新川章(著) ザ・フグ. 誠文堂新光社. .

最終更新日:2020-08-22 ひろりこん

和名の解説

「ミドリフグ」という名称は、観賞魚として流通させるときに、業者でつけられた流通名で、英名でもグリーンパファー(Green puffer)と呼ばれている。ただし、ほかの種のフグもグリーンパファーと呼ばれることがある。

参考文献

  • 2009 ザ・フグ - 書籍全体, 新川章(著) ザ・フグ. 誠文堂新光社. .

最終更新日:2020-08-22 ひろりこん

別名・方言名

英名は Green puffer や Brackish water puffer など

参考文献

  • 2009 ザ・フグ - 書籍全体, 新川章(著) ザ・フグ. 誠文堂新光社. .

最終更新日:2020-08-22 ひろりこん

分類学的位置付け

学名は「Tetraodon nigroviridis Marion de Procé, 1822」とされていたが、属が変更され現在は「Dichotomyctere nigroviridis (Marion de Procé, 1822)」となっている。

参考文献

  • 2013 The Fishes of the Inland Waters of Southeast Asia: A Catalogue and Core Bibliography of the Fishes Known to Occur in Freshwaters, Mangroves and Estuaries - 書籍全体, Maurice Kottelat(著) The Fishes of the Inland Waters of Southeast Asia: A Catalogue and Core Bibliography of the Fishes Known to Occur in Freshwaters, Mangroves and Estuaries. The Raffles Bulletin of Zoology. .

最終更新日:2021-02-24 ひろりこん

人間との関係

熱帯魚の定番のひとつとして広く親しまれ、多くのアクアリウムショップで売られている。

参考文献

  • 2009 ザ・フグ - 書籍全体, 新川章(著) ザ・フグ. 誠文堂新光社. .

最終更新日:2020-08-22 ひろりこん

形態

成魚の形質

黄色から薄黄緑色にみえる光沢色の地に、黒色斑をもつのが特徴。状態がよいほどコントラストが強く鮮やかになる。この斑は必ずしも円形ではなく、大きさや入り方は変化に富む。また、成長すると尾鰭の小斑も目立つようになる。

自然下では泳ぎ回るときは鮮やかな黄緑色に輝いているが、停止しているときや物陰に隠れているときは暗色に変化し周囲に溶け込む。

参考文献

  • 2009 ザ・フグ - 書籍全体, 新川章(著) ザ・フグ. 誠文堂新光社. .

最終更新日:2020-08-22 ひろりこん

生態

生息環境

幼魚期は汽水域で過ごすが、成長すると生息域を海水に移す。ただし、餌の確保や寄生虫を落とすために汽水域で成魚がみられることがある。

飼育下でははじめに薄い塩分濃度にしてから徐々に海水の4分の1~2分の1程度の濃度に上げて飼育するか、成長に従い、長い期間をかけて濃度を上げていき、最終的に海水の2分の1程度にするのが一般的で、海水の2分の1程度の濃度で終生飼育が可能。

参考文献

  • 2009 ザ・フグ - 書籍全体, 新川章(著) ザ・フグ. 誠文堂新光社. .

最終更新日:2020-08-22 ひろりこん

食性

自然下ではエビやカニなどの甲殻類、水棲昆虫や水に落ちた昆虫、ゴカイ、貝類、小魚を食べる。

飼育下ではアカムシ、甲殻類、貝類などの生き餌やクリルなどの乾燥飼料、解凍したエビ、アサリのむき身のほか人工飼料(固形飼料)を食べる場合もある。

参考文献

  • 2009 ザ・フグ - 書籍全体, 新川章(著) ザ・フグ. 誠文堂新光社. .

最終更新日:2020-08-22 ひろりこん

ライフサイクル

入荷数が非常に多いわりには長期飼育されていることが少ないが、寿命は10年ほどある。

参考文献

  • 2009 ザ・フグ - 書籍全体, 新川章(著) ザ・フグ. 誠文堂新光社. .

最終更新日:2020-08-22 ひろりこん

特徴的な行動

自然下ではペアで泳ぐこともある。

参考文献

  • 2006 フグの飼い方 - 書籍全体, アクアライフ編集部(編) フグの飼い方. エムピージェー : マリン企画. .

最終更新日:2020-08-22 ひろりこん

関連情報

味や食感

タイのメコン川汽水域で採集された標本に基づいて毒性を調査した結果、皮膚(49.2~286 MU/g)と次いで筋肉(5.4~11 MU/g)に多くの毒が含まれており、肝臓と腸(ほとんどの場合は 5 MU/g未満)の毒性は比較的低いこと、毒成分はテトロドトキシン(TTX)であることが判明した。

参考文献

最終更新日:2020-08-22 ひろりこん

種・分類一覧