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ニジマス(Oncorhynchus mykiss)の分類 Salmonidae
ニジマス(Oncorhynchus mykiss)の概要 Oncorhynchus

ニジマス(Oncorhynchus mykiss)

【 学名 】
Oncorhynchus mykiss (Walbaum, 1792)

基本情報

大きさ・重さ

成魚全長:80~100 ㎝

参考文献

最終更新日:2020-08-21 ひろりこん

分布

カムチャッカ、アラスカ~カリフォルニア。日本にも移入されている。
サケ属の中では最も高水温に耐え、24℃を超えても生存可能である。したがって、分布も他のサケ属魚類と比べて南方へ広がっている。

参考文献

  • 細谷和海 2013 サケ科, 中坊徹次(編) 日本産魚類検索. 東海大学出版会. pp. 362-367.

最終更新日:2020-08-21 ひろりこん

別名・方言名

銀化(スモルト化)したものはスチールヘッドトラウトと呼ばれる。

参考文献

  • 荒賀忠一 2000 サケ科, 日高敏明(監修) 中坊徹次、望月賢二(編) 日本動物大百科6:魚類. 平凡社. pp. 49-51.

最終更新日:2020-08-21 ひろりこん

形態

成魚の形質

生時は体側中央に桃色縦帯があり、体側に赤点がないことや、尾鰭に黒点があることが特徴。降海時には体色は銀白色になる。吻は短い。

参考文献

  • 細谷和海 2013 サケ科, 中坊徹次(編) 日本産魚類検索. 東海大学出版会. pp. 362-367.

最終更新日:2020-08-21 ひろりこん

稚魚・仔魚・幼魚の形質

孵化仔魚は 12~15 ㎜と小型で、卵黄嚢の後縁が後方の肛門下付近まで突出する。

稚魚期のパーマークは体側前半部で側線より腹側に伸び、10~12個ある。また口腔上壁の隆起部配列は小字型で、逆U字型のイワナ属やイトウ属との明確な識別点となる。

幼魚期に背鰭、尾鰭、体側に明瞭な小黒斑が多数生じ、パーマークの多くは円形に近くなり、側線下の腹側に朱赤点を欠く。

参考文献

最終更新日:2020-08-21 ひろりこん

生態

食性

幼魚期には水生昆虫を主に食べるが、成長に伴い、特に海洋生活史では魚類などをも利用するようになる。

参考文献

最終更新日:2020-08-21 ひろりこん

ライフサイクル

降海する場合、冬に海へ下るものと夏に海に下るものがある。海での生活期間は1~4年であるが、早いものでは雄で1年、雌は2年で成熟する。産卵期は長期にわたり、温帯では秋、亜寒帯では春に訪れる。産卵後も死亡することはない。

参考文献

  • 中坊徹次 2018 サケ属, 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z 日本魚類館 ~精緻な写真と詳しい解説~. 小学館. p. 132.
  • 荒賀忠一 2000 サケ科, 日高敏明(監修) 中坊徹次、望月賢二(編) 日本動物大百科6:魚類. 平凡社. pp. 49-51.

最終更新日:2020-08-21 ひろりこん

関連情報

養殖方法

人工ふ化が容易で水温の変化にも強いので、サケ・マス類ではもっとも多く養殖されている。

参考文献

  • 荒賀忠一 2000 サケ科, 日高敏明(監修) 中坊徹次、望月賢二(編) 日本動物大百科6:魚類. 平凡社. pp. 49-51.

最終更新日:2020-08-21 ひろりこん

味や食感

塩焼き、味噌漬け、甘露煮などにして食べられる。

参考文献

最終更新日:2020-08-21 ひろりこん

種・分類一覧