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ギンダラ(Anoplopoma fimbria)の分類 Anoplopomatidae
ギンダラ(Anoplopoma fimbria)の概要 Anoplopoma

ギンダラ(Anoplopoma fimbria)

【 学名 】
Anoplopoma fimbria (Pallas, 1814)

基本情報

大きさ・重さ

成魚全長:1 m

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最終更新日:2020-08-11 En

分布

本州北部太平洋岸、オホーツク海、ベーリング海を経て南カリフォルニア沖に分布。

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和名の解説

体表が銀色に光ることから。

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別名・方言名

ナミアラ、ホクヨウムツ

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分類学的位置付け

ギンダラ科。
タラと名がつくが、タラの仲間ではなく、実際にはアイナメやホッケなどに近い。

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形態

成魚の形質

体は紡錘形で細長く、やや側扁する。背鰭は2基で長く、第1背鰭は19〜27棘、第2背鰭は16〜20軟条。臀鰭は3棘15〜19軟条。胸びれは16軟条。尾鰭の後縁は湾入して二叉する。
第1背鰭と第2背鰭ははっきり分離する。第2背鰭と臀鰭の大きさや形はほとんど同じで、体の上下両側に対座している。体は小さな鱗で覆われる。
側線は1本で、体のほぼ中央部を走る。頭部に顕著な棘や突起は存在しない。
体色は体側背部が暗緑灰色で暗褐色の網目模様がある。腹側は乳白色。尾鰭の後縁が白く縁取られている。

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生態

生息環境

沖合の水深 300〜600 mの砂泥底に生息する。

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食性

肉食でエビ類やイカ類、ニシンやスケトウダラなどの魚類を食べる。

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ライフサイクル

産卵期は冬。
仔魚の体は細長く、体長 15 ㎜前後から第2背鰭や臀鰭、腹鰭の鰭条が形成される。体長 18 ㎜前後からは第1背鰭の鰭条が形成され始める。
体長 30 ㎜に成長した仔魚の各鰭の条数は成魚とほぼ同じになる。
カナダ太平洋岸では、春に全長 25 ㎜前後の仔魚が岸から 20 km前後沖合の表層に出現する。その後、大きな群れをつくり、沿岸の内湾や港内に来遊することもある。
幼魚は水深 200 m以浅の表層域に多いが、全長 25 ㎝前後から底層に移動する。
生後3年で体重 1 ㎏前後に成長し、20年以上生きるとされている。雄は7年、雌は8年で全長 60 ㎝前後に成長して成熟する。

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関連情報

漁獲方法

北太平洋で大量に水揚げされ、重要な漁業対象魚である。
延縄や底引網で漁獲されるが、日本では主に底延縄で、アメリカでは延縄以外に籠漁も行われている。

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味や食感

肉質は白身で脂肪分が多く、肝臓の脂は多量のビタミンA・B群を含む。
アイナメを脂っぽくしたような味で、フライ、煮付け、椀種、塩焼きなどにする。北日本では刺身にもする。また、味噌漬けや粕漬けにも向く。ちり鍋もよい。

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種・分類一覧