- 解説一覧
- ギンダラ(Anoplopoma fimbria)について
基本情報
形態
- 成魚の形質
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体は紡錘形で細長く、やや側扁する。背鰭は2基で長く、第1背鰭は19〜27棘、第2背鰭は16〜20軟条。臀鰭は3棘15〜19軟条。胸びれは16軟条。尾鰭の後縁は湾入して二叉する。
第1背鰭と第2背鰭ははっきり分離する。第2背鰭と臀鰭の大きさや形はほとんど同じで、体の上下両側に対座している。体は小さな鱗で覆われる。
側線は1本で、体のほぼ中央部を走る。頭部に顕著な棘や突起は存在しない。
体色は体側背部が暗緑灰色で暗褐色の網目模様がある。腹側は乳白色。尾鰭の後縁が白く縁取られている。
参考文献
最終更新日:2020-08-11 En
生態
- ライフサイクル
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産卵期は冬。
仔魚の体は細長く、体長 15 ㎜前後から第2背鰭や臀鰭、腹鰭の鰭条が形成される。体長 18 ㎜前後からは第1背鰭の鰭条が形成され始める。
体長 30 ㎜に成長した仔魚の各鰭の条数は成魚とほぼ同じになる。
カナダ太平洋岸では、春に全長 25 ㎜前後の仔魚が岸から 20 km前後沖合の表層に出現する。その後、大きな群れをつくり、沿岸の内湾や港内に来遊することもある。
幼魚は水深 200 m以浅の表層域に多いが、全長 25 ㎝前後から底層に移動する。
生後3年で体重 1 ㎏前後に成長し、20年以上生きるとされている。雄は7年、雌は8年で全長 60 ㎝前後に成長して成熟する。
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関連情報
- 漁獲方法
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北太平洋で大量に水揚げされ、重要な漁業対象魚である。
延縄や底引網で漁獲されるが、日本では主に底延縄で、アメリカでは延縄以外に籠漁も行われている。
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- 味や食感
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肉質は白身で脂肪分が多く、肝臓の脂は多量のビタミンA・B群を含む。
アイナメを脂っぽくしたような味で、フライ、煮付け、椀種、塩焼きなどにする。北日本では刺身にもする。また、味噌漬けや粕漬けにも向く。ちり鍋もよい。
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