- 解説一覧
- アブラボウズ(Erilepis zonifer)について
基本情報
- 大きさ・重さ
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体長:1.8 m
参考文献
- 中坊徹次 2018 アブラボウズ(アブラボウズ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 343.
最終更新日:2021-02-15 ハリリセンボン
- 分布
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北海道~熊野灘の太平洋沿岸、オホーツク海南東部、千島列島、カムチャッカ半島南東岸、アリューシャン列島南部、アラスカ湾南部~モントレー湾、天皇海山に分布する。
参考文献
- 中坊徹次 2018 アブラボウズ(アブラボウズ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 343.
最終更新日:2021-02-15 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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スズキ目 ギンダラ科 アブラボウズ属
参考文献
- 中坊徹次 2018 アブラボウズ(アブラボウズ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 343.
最終更新日:2021-02-15 ハリリセンボン
- 人間との関係
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バンクーバーの水族館では体長 40 cmの個体が、2~3年で 76 cm、25 cmの個体が10年で 102 cmになった記録がある。
参考文献
- 中坊徹次 2018 アブラボウズ(アブラボウズ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 343.
最終更新日:2021-02-15 ハリリセンボン
形態
- 成魚の形質
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アブラボウズは体高が高く頭が丸いこと、および第1背鰭と第2背鰭の間が眼径より狭いことで、近縁種のギンダラと区別される。
背鰭11〜12棘13〜16軟条、臀鰭13〜15軟条、胸鰭17軟条および腹鰭1棘5軟条。臀鰭は第2背鰭基部直下より後方から始まる。
体色は成長により変化し、幼魚期には黒の地色に不規則な白色横紋や不定形の白色斑紋を伴うが、成長するにしたがってこれらの横紋や斑紋は不明瞭になる。成魚の体は一様に暗灰色であるが、腹側は比較的色が淡い。
参考文献
最終更新日:2020-08-06 En
- 成魚の形質
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体は太く、わずかに側扁する。第1背鰭と第2背鰭は接近する。第1背鰭は12~14棘。
体は暗褐色で、大きな白斑が散在する。
参考文献
- 中坊徹次 2018 アブラボウズ(アブラボウズ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 343.
最終更新日:2021-02-15 ハリリセンボン
生態
- 生息環境
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幼魚は表層で浮遊物につき、成魚は水深 680 mまでの岩礁域に生息する。
参考文献
- 中坊徹次 2018 アブラボウズ(アブラボウズ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 343.
最終更新日:2021-02-15 ハリリセンボン
- 食性
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魚食性である。
参考文献
- 中坊徹次 2018 アブラボウズ(アブラボウズ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 343.
最終更新日:2021-02-15 ハリリセンボン
- ライフサイクル
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北洋の重要な底魚資源とされるギンダラに比べ、アブラボウズに関してはその繁殖様式や初期生活史についてほとんど知られていない。ただし幼魚は外洋表層に漂う流れ藻や漂流物につく習性をもち、成長すると深みの岩礁上に群がるようになることは以前から報告されている。
成長に関しては、バンクーバーの水族館の飼育記録があり、1個体が2年半の期間に体長が 40 ㎝から 76 ㎝に、もう1個体は10年間に 25 ㎝から 1 mに成長したと報告されている。
参考文献
最終更新日:2020-08-06 En
関連情報
- 漁獲方法
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深海延縄や底曳網で時々体長 1 mほどのものがとれる。
参考文献
- 中坊徹次 2018 アブラボウズ(アブラボウズ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 343.
最終更新日:2021-02-15 ハリリセンボン
- その他
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脂質を多く含む。
参考文献
- 中坊徹次 2018 アブラボウズ(アブラボウズ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 343.
最終更新日:2021-02-15 ハリリセンボン