- 解説一覧
- クロホシマンジュウダイ(Scatophagus argus)について
クロホシマンジュウダイ(Scatophagus argus)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Scatophagus argus (Linnaeus, 1766)
基本情報
- 大きさ・重さ
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全長:35 cm
参考文献
- 木下泉 1989 クロホシマンジュウダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 533.
最終更新日:2020-10-14 ハリリセンボン
- 分布
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秋田県・東京湾~九州南岸の各地沿岸(散発的)、琉球列島に分布する。
国外では、インド~西太平洋に広く見られる。
参考文献
- 波戸岡清峰 2018 クロホシマンジュウダイ(クロホシマンジュウダイ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 433.
- 木下泉 1989 クロホシマンジュウダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 533.
最終更新日:2020-10-14 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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スズキ目 クロホシマンジュウダイ科 クロホシマンジュウダイ属
参考文献
- 波戸岡清峰 2018 クロホシマンジュウダイ(クロホシマンジュウダイ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 433.
- 木下泉 1989 クロホシマンジュウダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 533.
最終更新日:2020-10-14 ハリリセンボン
- 人間との関係
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九州以北では、若魚がこれまでに大淀川河口、有明海、四万十川河口、和歌山県で確認されている。特に四万十川では、100尾以上採捕されている。その中に、1.5 cmの稚魚も交っていることから、河口域にはかなり小さい段階で入ってくるようである。
本種は愛好家の間では、スキャトファーガス scatophagus と呼ばれ、観賞魚として珍重されている。
参考文献
- 木下泉 1989 クロホシマンジュウダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 533.
最終更新日:2020-10-14 ハリリセンボン
形態
- 成魚の形質
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九州以北では、河口域に現れるのは 2~15 cmの稚魚と若魚であるため、その特徴を以下に記す。
体高は極めて高く、体は側扁する。口は小さい。胸鰭は小さく、尾鰭は後縁がごくわずかに尖る。尻鰭棘は4本である。体側には40~50個の黒色斑が散らばり、成長とともに小さくなり数を増す。
体長 10 cm以上の個体では背鰭起部に1本の前方に向かう棘がある。
参考文献
- 木下泉 1989 クロホシマンジュウダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 533.
最終更新日:2020-10-14 ハリリセンボン
生態
- 生息環境
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内湾や汽水域に生息する。
成魚は大きな河川の河口付近の橋脚のまわりなどに多く、サンゴ礁域などにはいない。
参考文献
- 波戸岡清峰 2018 クロホシマンジュウダイ(クロホシマンジュウダイ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 433.
最終更新日:2020-10-14 ハリリセンボン
- 食性
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成魚は小動物から海藻類(特に緑藻)まで食べる。
参考文献
- 木下泉 1989 クロホシマンジュウダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 533.
最終更新日:2020-10-14 ハリリセンボン
- ライフサイクル
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台湾島北部では、仔稚魚は5~8月に見られる。仔稚魚はトリクチス期幼生を経るが、その形質は 25 ㎜以上まで残存する。
参考文献
- 木下泉 1989 クロホシマンジュウダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 533.
最終更新日:2020-10-14 ハリリセンボン
- その他生態
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沖縄県の八重山諸島では、幼魚は感潮域を遡上し、淡水域まで侵入する。
参考文献
- 木下泉 1989 クロホシマンジュウダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 533.
最終更新日:2020-10-14 ハリリセンボン
関連情報
- 漁獲方法
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四万十川河口では、本種は全て刺網にかかり、延縄や釣りでは全く獲れない。なお、稚魚はエビ獲り用柴漬けに混入するという。
参考文献
- 木下泉 1989 クロホシマンジュウダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 533.
最終更新日:2020-10-14 ハリリセンボン