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クロウミウマ(Hippocampus kuda)の分類 Syngnathidae
クロウミウマ(Hippocampus kuda)の概要 Hippocampus

クロウミウマ(Hippocampus kuda)

【 学名 】
Hippocampus kuda Bleeker, 1852

基本情報

大きさ・重さ

全長:18 cm(まれに 30 cm)

参考文献

  • 瀬能宏 1989 オオウミウマ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 453.

最終更新日:2021-03-01 ハリリセンボン

分布

本州の中部地方以南に分布する。

国外では、インド~西太平洋と中部太平洋から広く知られている。

参考文献

  • 瀬能宏 1989 オオウミウマ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 453.

最終更新日:2021-03-01 ハリリセンボン

分類学的位置付け

ヨウジウオ科 タツノオトシゴ亜科 タツノオトシゴ属

参考文献

  • 瀬能宏 1989 オオウミウマ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 453.

最終更新日:2021-03-01 ハリリセンボン

形態

成魚の形質

体色は淡褐色ないし鮮黄色から黒褐色まで変異に富み、尾部に数条の暗色横帯を持つものもあるとされるが、河川に現れるものは黒褐色のものがほとんどである。

一般的にタツノオトシゴ類は形態的変異が大きく、現在日本でオオウミウマとされているのが1種であるかどうかは疑わしい。

参考文献

  • 瀬能宏 1989 オオウミウマ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 453.

最終更新日:2021-03-01 ハリリセンボン

稚魚・仔魚・幼魚の形質

産出直後の稚魚の体長は 7~9 mmで、すでに親魚と同じ体形をしている。

参考文献

  • 瀬能宏 1989 オオウミウマ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 453.

最終更新日:2021-03-01 ハリリセンボン

生態

生息環境

河川に現れるタツノオトシゴ類は本種だけである。河口部に架けられた橋の橋脚まわりや、マングローブ帯の水路などに見られる。下げ潮時でも潮に乗って海へ出ることはなく汽水域にとどまっており、汽水域を生活場所の一部として利用していることは間違いないように思われる。

参考文献

  • 瀬能宏 1989 オオウミウマ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 453.

最終更新日:2021-03-01 ハリリセンボン

産卵

タツノオトシゴ類はヨウジウオ類と同様、雄の腹部に育児嚢が発達しており、孵化するまで卵を保護する。本州沿岸にふつうに見られるタツノオトシゴでは、尾部で物にからみつき、繰り返し体を前後に屈曲させて育児嚢を圧迫することにより稚魚を産出する。

オオウミウマも同様の産出行動をとると考えられる。

参考文献

  • 瀬能宏 1989 オオウミウマ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 453.

最終更新日:2021-03-01 ハリリセンボン

特徴的な行動

尾部で巻き付くことができる。遊泳するときは体はほぼ垂直にした姿勢をとり、尾部をややのばしかげんにして、小さな背鰭を波打たせながらゆっくりと移動する。動作は極めて緩慢であるが、細長い管状の口の先端に近づくと、プランクトン動物や魚類の仔稚魚を目にも止まらぬ速さで吸引捕食する。

参考文献

  • 瀬能宏 1989 オオウミウマ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 453.

最終更新日:2021-03-01 ハリリセンボン

種・分類一覧