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グッピー(Poecilia reticulata)の分類 Poeciliidae
グッピー(Poecilia reticulata)の概要 Poecilia

グッピー(Poecilia reticulata)

【 学名 】
Poecilia reticulata Peters, 1859

基本情報

大きさ・重さ

成魚全長: 雄 3.5 cm、雌 5 cm

参考文献

  • 幸地良仁 1989 グッピー, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 431.

最終更新日:2021-04-02 ハリリセンボン

分布

観賞用として移入された魚であるが、1955年ごろから温泉地で野生化しているのが見られるようになった。

現在、福島県内郷、長野県の戸倉、上山田、浅間、静岡県蓮台寺、岡山県奥津、大分県別府市の亀川、鹿児島県指宿などの温泉地と琉球諸島で自然繁殖が確認されている。

国外での自然分布は、南アメリカのベネズエラからギアナにかけてと、トリニダードおよびバルバドス諸島であるが、ハワイ、スリランカ、タイなど、亜熱帯と熱帯域を中心に各地へ移植され、野生化している。

参考文献

  • 幸地良仁 1989 グッピー, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 431.

最終更新日:2021-04-02 ハリリセンボン

和名の解説

グッピーという名は、この魚を大英博物館に寄贈した人の名にちなんでつけられたと言われている。

参考文献

  • 幸地良仁 1989 グッピー, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 431.

最終更新日:2021-04-02 ハリリセンボン

別名・方言名

地方名:セイヨウメダカ(別名)

参考文献

  • 幸地良仁 1989 グッピー, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 431.

最終更新日:2021-04-02 ハリリセンボン

分類学的位置付け

カダヤシ目 カダヤシ科 グッピー属

参考文献

  • 幸地良仁 1989 グッピー, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 431.
  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2021-04-02 ハリリセンボン

人間との関係

安価な観賞魚であり、家庭の水槽でも繁殖させやすいために、持て余したものが野外に捨てられやすい。

参考文献

  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2021-04-02 ハリリセンボン

形態

成魚の形質

背びれや尾びれの形はさまざまであり、特に雄では変異に富む。

体色は、野生化した雌ではふつう黄褐色で単調であるが、雄ではひれや体側にいろいろな色彩の斑紋を持つものが多い。一般に雌は雄に比べて大きい。

参考文献

  • 幸地良仁 1989 グッピー, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 431.

最終更新日:2021-04-02 ハリリセンボン

似ている種 (間違えやすい種)

カダヤシ

参考文献

  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2021-04-02 ハリリセンボン

生態

生息環境

水質汚染への耐性がきわめて強く、市街地の下水溝にも生息する。また塩分に対する耐性も強く、汽水域でも見られる。ただし、低温には弱いので、本州や九州では温泉地にだけ定着しており、夏には温泉の影響のないところへも分散するが、冬は温泉排水の流れ込む、湯尻だけに見られるという。

参考文献

  • 幸地良仁 1989 グッピー, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 431.

最終更新日:2021-04-02 ハリリセンボン

食性

雑食性で、藻類や小動物のほか家庭排水に含まれている有機物も食べる。蚊の幼虫も捕食するので、フィラリアの媒介者アカイエカの駆除に役立つ魚として注目されている。

参考文献

  • 幸地良仁 1989 グッピー, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 431.

最終更新日:2021-04-02 ハリリセンボン

産卵

雄の尻びれが長くのびて交尾器となり、体内受精を行う。卵胎生で、9 mm程度の仔魚を産む。1回の産仔数は2~120である。25℃以上の水温であれば、周年ほぼ1カ月に1回の割合で産仔する。

沖縄島では、冬でも水温が10℃を割るのはごくまれであるので、農業用水路、下水溝、川の淀みなどで越冬し、暖かい年には周年産仔している。

参考文献

  • 幸地良仁 1989 グッピー, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 431.

最終更新日:2021-04-02 ハリリセンボン

関連情報

その他

その他の総合対策外来種である。

参考文献

  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2021-04-02 ハリリセンボン

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