- 解説一覧
- エゾトミヨ(Pungitius tymensis)について
エゾトミヨ(Pungitius tymensis)
【IUCN】評価するだけの情報が不足している種
【環境省】絶滅の危険が増大している種
- 【 学名 】
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Pungitius tymensis (Nikolskii, 1889)
基本情報
- 大きさ・重さ
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全長:6 cm
参考文献
- 高田啓介 1989 エゾトミヨ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 442.
最終更新日:2020-09-23 ハリリセンボン
- 分布
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北海道の天北原野、根釧原野、石狩川水系の3地域に、不連続に分布する。
国外ではサハリンに分布する。
参考文献
- 細谷和海 2018 エゾトミヨ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 184.
- 高田啓介 1989 エゾトミヨ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 442.
最終更新日:2020-09-23 ハリリセンボン
- 別名・方言名
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地方名:トンギョ(北海道:混称)
参考文献
- 高田啓介 1989 エゾトミヨ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 442.
最終更新日:2020-09-23 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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トゲウオ目 トゲウオ科 トミヨ属
参考文献
- 細谷和海 2018 エゾトミヨ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 184.
- 高田啓介 1989 エゾトミヨ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 442.
最終更新日:2020-09-23 ハリリセンボン
- 人間との関係
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湿地の埋め立て、ニジマスの生息地への侵入などで数が減少している。
ほかのトミヨ属魚類との交雑も知られている。
参考文献
- 細谷和海 2018 エゾトミヨ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 184.
最終更新日:2020-09-23 ハリリセンボン
形態
- 成魚の形質
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背に10~13本の鋸歯状の小さな棘がある。体は低く、鱗板が不完全で、体側胸部と尾柄の2ヵ所に3~12枚の鱗板を持つ。
背鰭棘は短く、特に軟条部直前のものは短い。
参考文献
- 細谷和海 2018 エゾトミヨ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 184.
- 高田啓介 1989 エゾトミヨ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 442.
最終更新日:2020-09-23 ハリリセンボン
- 卵の形質
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卵は直径 1.4 mm程である。
参考文献
- 高田啓介 1989 エゾトミヨ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 442.
最終更新日:2020-09-23 ハリリセンボン
生態
- 生息環境
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平野部の河川の下流域、湿地帯や低地帯を流れる細流や水たまりに生息し、やや底層を好む。
参考文献
- 細谷和海 2018 エゾトミヨ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 184.
最終更新日:2020-09-23 ハリリセンボン
- 食性
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動物プランクトン、カゲロウの幼虫、ヨコエビ類を食べる。
参考文献
- 細谷和海 2018 エゾトミヨ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 184.
最終更新日:2020-09-23 ハリリセンボン
- ライフサイクル
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成熟には2年を要し、雌は卵を30~200粒産む。寿命は2年であるが、雌の一部は3年生きる。
参考文献
- 高田啓介 1989 エゾトミヨ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 442.
最終更新日:2020-09-23 ハリリセンボン
- 産卵
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産卵期は4~7月である。
北海道での産卵期は4月上旬~7月中旬であり、イバラトミヨに比べて産卵期の始まりがやや早い。
参考文献
- 細谷和海 2018 エゾトミヨ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 184.
- 高田啓介 1989 エゾトミヨ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 442.
最終更新日:2020-09-23 ハリリセンボン
- その他生態
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トミヨ属で最も淡水適応が進んでおり、一生を淡水域で過ごす。
冬に湧水のあるところで群れることがある。
参考文献
- 高田啓介 1989 エゾトミヨ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 442.
最終更新日:2020-09-23 ハリリセンボン