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ギンポ(Pholis nebulosa)の分類 Pholidae
ギンポ(Pholis nebulosa)の概要 Pholis

ギンポ(Pholis nebulosa)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Pholis nebulosa (Temminck & Schlegel, 1845)

基本情報

大きさ・重さ

全長:30 ㎝

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最終更新日:2020-07-15 En

分布

分布:北海道南部〜長崎県に分布。

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最終更新日:2020-07-15 En

和名の解説

日本海側のある地方では硬くて折れにくい棒をギンボウといい、また長野県では車輪の軸やコマの芯棒をギンボウという。
死後硬直して棒のようになったものをこれらに見立てたことから。

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亜種・品種

ギンポウ/カジナギ(青森)、カタウナギ(宮城)、ドテダオシ(千葉県勝浦)、カミソリウナギ(和歌山)、コウゾリ(島根)、ナベコワシ(広島)、アブラメ(鹿児島)

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人間との関係

季題は<春>
「天婦羅の 銀宝のひかり 主婦光る 内沼春雪」
「ぎんぽ揚げて 板前の指 細りたる 村田逸風」

『魚鑑』によると、ドジョウに似て平たく全体が黄色で背に黒斑があり、ぬめりも同様で、以前は食べる人が少なかったが、近年民間で食用されるようになったという。
味はよいが下品とされ、天保期頃から一般に食べられるようになったとある。

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最終更新日:2020-07-15 En

形態

成魚の形質

体形は著しく側扁し、体をくねらせて移動する。
体色は淡褐色で、褐色の不規則な斑紋がある。体表は細かいうろこと粘膜で覆われ、触るとぬめりを感じる。

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稚魚・仔魚・幼魚の形質

前期仔魚期は不明。
徳屋・尼岡(1980)は本種の仔魚期の特徴として鎖骨上部に黒色素胞を全く欠くとしているが、この黒色素胞はあっても見づらい場合が多く、タケギンポの仔魚と混同していると考えられる。

前期稚魚の体は著しく細長く、肛門は体の中央よりも後位。成長に伴い、肛門の位置はやや前進する。鎖骨に沿って3〜5個の黒色素胞が並ぶ。
腹腔背面には皮下に埋没した黒色素胞が密に1列に並ぶ。ほかの黒色素胞の配列状態はタケギンポと同様。腹鰭は1対の皮質突起で、まだ棘条は認められない。
稚魚期に達すると、胸鰭腋部の腹側面の表面に、新たに小黒色素胞が出現するが、数少なく、体前方にのみ限られる。
また、体尾部側正中線上に新たな小黒色素列が見られ、同様に脊髄背面にも見られる。全長 35〜40 ㎜前後から、体の斑紋形成が急速に進行し、背鰭に本種特有の山型斑が、体側に不規則に並ぶ淡色斑が形成される。

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生態

生息環境

潮間帯〜水深 70 mの砂泥底や岩礁域の藻場に棲息する。

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食性

あまり明るいところを好まず、岩陰や海藻などの間に身を潜め、夜間に活動してゴカイなどの小型の底生動物を食べる。

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ライフサイクル

秋から冬にかけて産卵。

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関連情報

味や食感

東京では天ぷらの材料として珍重される。煮付け、焼き物にはあまり向かない。

天ぷらは目打ちをして背開きにし、目打ちをし直して中骨と身の間に包丁を入れて上身をすくうようにして中骨をとる。揚げると身が縮んで厚みが出る。味はアナゴに似て、やや歯切れが悪いが、独特の旨味がある。

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種・分類一覧