- 解説一覧
- ビワヨシノボリ(Rhinogobius biwaensis)について
ビワヨシノボリ(Rhinogobius biwaensis)
【IUCN】近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
【環境省】評価するだけの情報が不足している種
- 【 学名 】
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Rhinogobius biwaensis Takahashi & Okazaki, 2017
基本情報
- 分布
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本来は琵琶湖水系固有種だが、アユやフナの種苗への混入が原因と思われる外来個体群が、西日本のさまざまな地域で見られる(向井ほか, 2015)。
岐阜県では、少なくとも揖斐川上流ダム湖に定着している。
参考文献
- 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .
最終更新日:2021-02-18 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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スズキ目 ハゼ科 ヨシノボリ属
参考文献
- 平嶋健太郎 2018 ビワヨシノボリ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 416.
- 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .
最終更新日:2021-02-18 ハリリセンボン
- 人間との関係
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アユやゲンゴロウブナの移植に伴って、三重県、島根県、愛媛県などに侵入している。
参考文献
- 平嶋健太郎 2018 ビワヨシノボリ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 416.
- 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .
最終更新日:2021-03-19 ハリリセンボン
形態
- 成魚の形質
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雄の喉は橙色をしている。産卵期の雄は、尾鰭基底上部に橙色斑が出る。熟卵をもつ雌の腹は青黒い。
第1背鰭前方鱗がない。雄の第1背鰭は低いが、第2背鰭は非常に高い。腹鰭は縦長で肥厚しない。
参考文献
- 平嶋健太郎 2018 ビワヨシノボリ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 416.
最終更新日:2021-02-18 ハリリセンボン
生態
- 生息環境
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琵琶湖ではトウヨシノボリと共存しており、普段は湖の浅所と流入河川にトウヨシノボリ、湖内にビワヨシノボリがいる傾向にあるが、繁殖期(6月~8月頃)にはビワヨシノボリも浅所に集まる。底面から少し浮かぶことが多い。
ダム湖の外来個体群でも同様の移動をするようで、岸辺で捕獲できる季節は限られているように思われる。
参考文献
- 平嶋健太郎 2018 ビワヨシノボリ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 416.
- 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .
最終更新日:2021-02-18 ハリリセンボン
- 産卵
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産卵期は晩春~初夏で、沿岸域に集まり水深 1~2 mの砂礫底の石の下で産卵する。
参考文献
- 平嶋健太郎 2018 ビワヨシノボリ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 416.
最終更新日:2021-02-18 ハリリセンボン