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- ホタルイカ(Watasenia scintillans)について
ホタルイカ(Watasenia scintillans)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Watasenia scintillans (Berry, 1911)
基本情報
- 人間との関係
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季題は<春>
「花の後 はやも賜る 蛍いか 角田源義」
「蛍烏賊 漆黒の闇 流したり 志摩芳次郎」
富山市の常願寺川河口から魚津港までの沖合海域は、ホタルイカ群遊地として特別天然記念物に指定されている。ホタルイカが浅海を群遊する4〜5月には、発光で美しく輝く海面を見るために観光船が出ている。
豊漁のときに大量のホタルイカが海岸に打ち上げられるが、富山ではこれを「イカの身投げ」と呼ぶ。
参考文献
最終更新日:2020-09-15 En
形態
- 成体の形質
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外套膜は円錐形で、後方は細く尖っている。ひれは菱形で外套膜の後部に位置する。
外套膜、頭部腹面、眼球腹面、一部の腕に、レンズの付いた発光器が散在している。とくに第4腕の先端にある発光器は大きく、青白い光を放つ。
眼は開眼型。腕の吸盤は2列。触腕の掌部には半月形の肉質膜が2個あり、交接腕となっている。
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- 卵の形質
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無色透明で、長径 1.5 ㎜前後、短径 1.2 ㎜前後の楕円形。
産出されるときは糸状に連なっているが、すぐにばらけて単体で浮遊するようである。
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生態
- 産卵
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富山湾では、春先に大量のホタルイカ産卵群が接岸し名物となっているが、実際には日本海一帯や道東から高知沖に到る太平洋岸にも分布する。
しかし、富山湾のように沿岸部に大量の産卵群が集合することは稀である。
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最終更新日:2020-09-15 En
- 特徴的な行動
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周りが明るくて見えないが、昼間も発光している。というより、正確にいえば、普通は昼間に発光していて、夜は消灯している。
明かりを夜に点けなくてどうすると思われるかもしれないが、腹面にある発光器は、普段は明るい海面に溶け込むためのカモフラージュの役目をしており、自らの姿を目立たせるためにあるのではない。
捕食者が下から見上げた場合、上から降ってくる太陽光にまぎれてその姿が見えにくくなってしまうのである。
参考文献
最終更新日:2020-09-15 En