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未同定
未同定
投稿者: 洞内深 (Shin Horauchi)
投稿日:2020/10/22
Cricotopus
観察エリア:
熊本県
詳細情報
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観察日
2020/10/21
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性別
雄
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天気
未選択
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環境
野生 -
生死
生体
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カメラ
E-M1
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CCライセンス
表示-非営利-継承
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成長状態
成体
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説明
同定ステータス
Cricotopus
累計同定数
1
1人が同定を提案しています
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同定の提案一覧
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同定者: 洞内深 (Shin Horauchi)
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分類
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同定の根拠
上野 隆平・高村 健二・今藤 夏子・奥田 しおり・大林 夏湖 (2017) 日本産ユスリカ科昆虫普通種における形態分類単位と分子系統単位との不一致. 陸水学雑誌, 78(1): 27-34.
https://doi.org/10.3739/rikusui.78.27
こちらの文献を参考にしたところ、ミツオビツヤユスリカ Cricotopus trifasciatus とヨドミツヤユスリカ Cricotopus sylvestris に似ているようだ。ヨドミツヤユスリカは腹部体節の黄と黒の色分けが不明瞭とのことだが、写真を見ても違いがいまいち判然としない。
滋賀県琵琶湖環境科学研究センターのミツオビツヤユスリカのページにも両種(ミツオビとヨドミ)は極めてよく似るとの記述がある。
https://www.lberi.jp/iframe_dir/data/cricotopus-isocladius-trifasciatus/index.html
しかし、廊下のむし探検では「図説 日本のユスリカ」を参考に、今回撮影された個体とよく似た模様の個体をまた別の種類、ナカオビツヤユスリカ Cricotopus triannulatus と同定していた。https://roukanomushi.blog.fc2.com/blog-entry-1476.html
残念ながら私は「図説 日本のユスリカ」をもっていないので、ネットで参考になるものは何か無いかとさがしたところ、下記の文献が見つかった。
Boesel, M. W. (1983) A review of the genus Cricotopus in Ohio, with a key to adults of species of the northeastern United States (Diptera, Chironomidae). Ohio Journal of Science, 83(3): 74-90.
オハイオ州でみつかるCricotopus属の検索で、幸いなことに3種とも検索に含まれている。雄の検索の3種の項目を下に引用する。
「abd 4 and 5 similarly marked, with anterior half or more yellow-white, the division between colors being vertical; [It largely yellow-white, narrowly black basally, broader apically but distinctly more than half pale; scutum yellow with 3 black vittae; scutellar bristles fine, hairlike, leaning medially] ...C. triannulatus
abd 1, 4 and 7 typically yellow-white; abd 4 sometimes with a black spot and abd 7 partly or almost wholly black; abd 2 and 5 variably yellowwhite anteriorly; incisures variable...C. trifasciatus
abd 1 mainly and narrow margins of other tergites yellow-white; incisures 3—4 and 4—5 usually yellowish...C. sylvestri」
翻訳
「腹部第4節と第5節は同じように前方半分あるいはそれ以上が黄白色にマークされ、色の境界は垂直である;[大部分は黄白色で、黒色は基部では細く、先端では太いが明らかに半分以上は淡色(腹部の基部と末端のことだろうか?);盾板は黄色で3本の黒い縞がある;小盾板の剛毛は発達し、毛状で、内側に傾く]...ナカオビツヤユスリカ C. triannulatus
腹部第1,4,7節は通常黄白色;腹部第4節は黒点を伴うことがあり、腹部第7節は一部または完全に黒色になることがある;腹部第2,5節の前方は不安定に黄白色;切れ込み(節の境界?)は変化に富む...ミツオビツヤユスリカ C. trifasciatus
腹部第1節と、他の節の狭い範囲は黄白色;切れ込み(節の境界?)3-4と4-5は通常黄色...ヨドミツヤユスリカ C. sylvestri」
私の翻訳が良くないのか、全体的にふわっとした記述で、結局見比べてみても違いがよくわからなかった。こうなると俄然「図説 日本のユスリカ」が気になってくる。でもこの1種の同定のために13200円はちょっと高すぎる。また気になるユスリカが出てきたら購入を検討したい。 -
1年前
種・分類一覧
Cricotopus
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学名
Cricotopus -
記載者
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記載年